2013年以降（2020～2022年は阪神で施行）の1～3着馬の距離実績を見ると、30頭中24頭に芝1400m以下での1着経験があり、残る6頭はいずれも2着連対圏を逃したことがなかった。まずは、この2パターンのどちらかに該当する馬を重視したいところだ。また、1～2着全馬がデビュー2戦目までに初勝利を挙げており、初白星まで3戦以上要していた馬はみな3着以下に敗れている。馬券を組み立てる際、気に留めておきたいポイントのひとつといえよう。ファンタジーSの舞台は京都芝外回りの1400m。スピード能力とともに持続力または相応のキレが求められるコース設定となっている。（各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります）

2019年の優勝馬レシステンシア

関西地区における阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦に位置付けられている2歳牝馬限定重賞。第7回（2002年）のピースオブワールド、第23回（2018年）のダノンファンタジー、第24回（2019年）のレシステンシアの3頭は、ここをステップに連勝で2歳女王の座を手にしてみせた。ほかにも、歴代の勝ち馬では、第3回（1998年）のプリモディーネと第9回（2004年）のラインクラフトが桜花賞を、第8回（2003年）のスイープトウショウが秋華賞を制して、牝馬三冠レースのタイトルを手中に収めている。また、当時の芝1400mにおける2歳日本レコードを樹立した第11回（2006年）アストンマーチャンは、そのスピードを武器に翌年にはスプリンターズSを制覇するに至った。