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秋の阪神の開幕を飾るのは「第27回セントウルS」(8日、GII、芝1200メートル)。サマースプリントシリーズの王者が最終戦のここで決定するが、それ以上ともいえる注目を集めているのが“真打ち”ロードカナロアの登場だ。無敵のGI4連勝中。マイル以下のカテゴリーで負けるわけにはいかない。
ロードカナロアは昨年のGIスプリンターズSを皮切りに、GI香港スプリント→GIII阪急杯→GI高松宮記念→GI安田記念と驚異の重賞5連勝。マイルの勲章も加えたことで、国内短距離界で敵はいなくなった。
史上に残る王者として君臨する今、「たとえスプリンターズSへのステップレースでも、“世界のカナロア”としては結果を出さなければならない」と、安田隆調教師がキッパリ言い切る。
休み明けになるが、もちろん仕上げの手は緩めない。先週28日の坂路併せ馬では4F51秒1、ラスト1F12秒0を楽々とマークして、ダッシャーゴーゴーに1馬身先着。
「動きは素晴らしかったね。この夏はことのほか暑かったが、仕上げに苦労した昨年の夏に比べればいい。もちろん、先を見据えて余裕を持たせているけど、全体的にどっしりしてきたし、猛暑をうまく乗り切ることができたね」とトレーナー。
昨年、2着に負けていることからも、絶対に勝ちたい舞台。シビアな戦いは暮れまで続くが、“世界のカナロア”なら余裕でクリアしてしまいそうだ。(夕刊フジ)
★サマースプリントシリーズ 19ポイントの1位フォーエバーマークが最終戦のセントウルSに出走しないため、15ポイントの2位ハクサンムーンは3着以内(1着12ポイント、2着6ポイント、3着5ポイント)に入れば逆転できる(4着でポイントは並ぶが着順の差でフォーエバーマークが上)。6位のシュプリームギフトは自身が1着になり、かつハクサンムーンが2着にならないことが優勝の条件。
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