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サンスポ賞フローラS特設ページでは、過去のデータからレース傾向を読み、どの馬が最もVに近いのかを5日にわたって検証していきます。登録馬全馬のポイントを減算していく方式を使用。サンスポ賞の栄冠を勝ち取る馬をあぶり出していきます。
★データ(7)父系の傾向(2~6点減)
血統的な観点からいくと、圧倒的に強いのがHail to Reason系。実に過去10年の連対馬20頭のうち16頭を占めている。この系統に該当するサンデーサイレンス系が多い(12頭)のは当然という印象だが、それ以外にもこの系統から4頭の連対馬が出ているだけに、強力なデータだ。これに対して、ノーザンダンサー系は40頭いて【1・0・2・37】と低迷している。さらに意外なのはMr.Prospector系で、こちらは13頭いて【0・0・2・11】。連対馬が1頭もいない。大幅な割り引きが必要となる。
【データ(7)】→アルマシャウラ6点減、アニマトゥール4点減、インカンデセンス、ナンヨーユナ2点減
★データ(8)母系の質(2~8点減)
良血馬の活躍が目立つのが、このレースの特徴。人気薄で連対した馬を見ても、バウンシーチューン(11年1着=兄はオープン馬)、マイネソルシエール(11年2着=母は愛知杯勝ち馬)、ヤマトマリオン(06年1着=母はオープン馬)、ブロンコーネ(06年2着=祖母がエリザベス女王杯勝ち馬)と、いずれも筋が通っていた。母系の活躍馬が少ない馬は、割り引いて考えたい。
【データ(8)】→エクスパーシヴ、テンシンランマン各6点減、アルマシャウラ4点減、アニマトゥール、スイートサルサ、タガノミューチャン、ブリリアントアスク各2点減
★データ(9)騎手の東京芝2000メートル実績(2~6点減)
スタート直後にカーブがあって外枠が不利とされる東京の2000メートル。トリッキーなコースだけに十分な経験が求められる。過去10年で連対した関西馬10頭のうち、関東の騎手が騎乗していたケースが半数の5頭もあったことは見逃せない。
08年以降の東京芝2000メートル182鞍を調べてみると、内田博幸、蛯名正義、横山典弘の3騎手が他を圧倒。それぞれ30%前後の高い連対率を誇り、実績面で大きくリードしている。このほか、三浦皇成、吉田豊、北村宏司、田中勝春、武士沢友治といった騎手の成績が良好。戸崎圭太騎手も騎乗数は少ないが連対率は優秀だ。逆に石橋脩、江田照男、田辺裕信は、騎乗数の割にアベレージが低く、疑問符がつく。
関西の騎手では、武豊騎手の成績が優秀。騎乗数も十分にあり、前記した関西騎手の不振とは切り離して考えられる。このほかの騎手については経験または実績不足として、成績に応じて割り引く。
【データ(9)】→アルマシャウラ、インカンデセンス6点減、アニマトゥール、グッドレインボー、ラキシス4点減、エクスパーシヴ、オースミミズホ2点減、
《3日目を終えて》 最大60点減で、登録馬の減点状況は下記の通り。だいぶ差は開いてきたが、残り2日で大きく変わる可能性も残されている。
アドマイヤイチバン (4)アニマトゥール 18アルマシャウラ 30イリュミナンス 14インカンデセンス 10エクスパーシヴ 12エバーブロッサム 0オースミミズホ 12グッドレインボー 14スイートサルサ 14セキショウ 0タガノミューチャン 24デニムアンドルビー 2テンシンランマン 10ナンヨーユナ 2ブリュネット (2)ブリリアントアスク 6ラキシス 10ロジプリンセス 0※注=ビアンカシェボン、ピクシーホロウ、ラストグルーヴは回避の見込み。また、アドマイヤイチバンとブリュネットはデータ(9)にかかわる騎手が未定のため、暫定の数値となっている