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第21回ユニコーンステークス(19日、東京11R、GIII、3歳オープン国際(指)、別定、ダ1600メートル、1着本賞金3500万円 =出走16頭)川田将雅騎乗の2番人気ゴールドドリームが、直線で1番人気のストロングバローズとの叩き合いをクビ差で制して重賞初制覇。タイム1分35秒8(良)。この後は大井の交流GIジャパンダートダービー(7月13日、ダ2000メートル)に向かう。3着は3番人気のグレンツェント。
ダートの次世代を担う2頭の息詰まる攻防が、長い東京の直線で繰り広げられた。粘る1番人気ストロングバローズをクビ差でかわしたのは2番人気のゴールドドリーム。ヒヤシンスSに続いて直接対決を制し、3歳ダート界のトップに立った。
「4コーナーを回っても雰囲気はよかったですが、ストロングバローズも楽そうでしたし、ゴールまでに捕まえてくれればいいと、思っていました」
激戦を振り返る川田騎手。マカヒキでダービージョッキーとなった男のさえ渡る騎乗ぶり。ライバルをこの馬と狙いを定め、きっちりと結果を出してみせた。
好スタートから2番手につけたストロングを見る好位の外め。直線で早めに先頭に立つライバルとは残り200メートルでも1馬身の差があったが、そこからしぶとい脚でゴール寸前に差し切った。
前走の兵庫チャンピオンシップは2着とはいえ勝ったケイティブレイブとは7馬身差の完敗。川田騎手は「小回りが原因では」と振り返るが、今回の勝利で「広いコースが合っています。改めて強い競馬をしてくれましたし、自信を持ってまた臨めます」と笑顔を見せた。
昨年の七夕賞(グランデッツァ)以来の重賞勝ちとなった平田調教師も「(ストロングの)ルメールも追い出しを待っていたから無理かと思ったけど、強かったね」とご満悦。今後は馬の状態が問題なければジャパンダートダービーへ。「またストロングバローズといい競馬ができればいいですね」と、川田騎手はライバルとの再戦が楽しみな様子だ。ゴールドドリームが地方も含めてダート界を制圧する日は遠くない。 (柴田章利)
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ゴールドドリーム 父ゴールドアリュール、母モンヴェール、母の父フレンチデピュティ。鹿毛の牡3歳。栗東・平田修厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は吉田勝己氏。戦績5戦4勝(うち地方1戦0勝)。獲得賞金7483万円(うち地方672万円)。重賞初勝利。ユニコーンSは平田修調教師、川田将雅騎手ともに初勝利。馬名の意味は「金の夢」。
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