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今週の中山メインは春のGI戦線につながる「第65回アメリカジョッキークラブカップ」だ。古豪ボッケリーニが4度目の重賞制覇へ臨戦態勢を整えている。明けて8歳を迎えたベテランホースがどんな走りを見せてくれるか注目したい。
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2024年の初陣で健在をアピールする。ボッケリーニは7歳の昨年に重賞を5戦して鳴尾記念を勝ち、日経賞、京都大賞典、チャレンジCで2着。唯一、連対を外した宝塚記念も世界ナンバー1ホース・イクイノックスと0秒5差の7着と奮闘した。前走のチャレンジCはベラジオオペラとハナ差の惜敗だっただけに、勝って悔しさを晴らしたい。
「前走は抜け出すときに少し手間取ったが、その分、脚がたまったので仕方のない結果だったか。ジョッキーは完璧に乗ってくれた」と、池江調教師は振り返る。
1週前は栗東CWコースで浜中騎手を背に一杯に追われ、6ハロン80秒0、ラスト1ハロン12秒4をマーク。併走相手には1馬身遅れたが、「まだ緩さがあるのでハードにやってもらった。放牧から帰ってきた当初はモッサリしていたが、追うごとに良くなっている。これで変わってくると思うので、いい状態で出走させることができる」と、トレーナーの表情は明るい。
中山は昨年、一昨年の日経賞で2着に好走し、一昨年のAJCCで3着と相性がいい。「操作性が高く、平均的に脚を使えるので舞台は問わない」と、浜中俊騎手はパートナーに信頼を寄せる。
円熟の境地に入ったベテランが4度目の重賞制覇を果たし、さらなる高みへとステップアップできるか。レースぶりが楽しみでならない。(夕刊フジ)