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今週の中山メインは春のGIにつながる「第64回アメリカジョッキークラブカップ」だ。ハイレベルな4歳世代のトップクラスに位置するガイアフォースが23年のスタートを切る。前走の菊花賞で8着とデビュー以来6戦目で初めて連対を外しただけに、中距離で巻き返したい。名手ルメールを鞍上に配し、万全を期している。
ガイアフォースは1番人気に支持された菊花賞で3000メートルが長かったのか、8着に終わった。
「❶枠①番で何もできなかった。道中でブレーキをかけるような感じになってしまい、いい脚を長く使える持ち味を発揮できなかった」と、杉山晴調教師は振り返る。
1勝クラスをレコード勝ちした小倉芝2000メートル戦や、のちの菊花賞馬アスクビクターモアに競り勝ったセントライト記念のパフォーマンスから、高いポテンシャルをフルにを発揮できるのは中距離ということか。
仕切り直しの一戦は3カ月ぶりのレース。「有馬記念をパスし、時間をとってリフレッシュした」と、トレーナーは説明する。1週前追い切りは新パートナーのルメール騎手を背に坂路で4ハロン52秒4、ラスト1ハロン12秒2。「反応は良かった。十分動けていたし、状態は良さそうだ」と、名手は好感触を口にした。
見届けた指揮官も「競馬では乗りやすいのでテン乗りは気にしていない。ジョッキーも『体の使い方が良くてきれいな走りをする。グッドホース』と言ってくれた」と満足そうで、「この馬のリズムで行ければ、このジョッキーなので何も心配していない」とコンビを信頼して送り込む。
昨年暮れの有馬記念では同期のイクイノックスが1着、ボルドグフーシュが2着。4歳世代の主要キャストとして改めてGIを狙うためにも結果を出しておきたい。(夕刊フジ)