日曜札幌メインにエルムＳ（７日、ＧⅢ、ダ１７００メートル）が行われる。同レースは北海道開催で唯一のダート重賞で、数少ないダ１７００メートルという条件であり、コース適性や、舞台経験が重要になる一戦だ。今年もこのレースを足がかりに飛躍を遂げたいメンバーが集まった。

スワーヴアラミス（栗東・須貝尚介厩舎、牡７歳）は昨年の優勝馬。直近の成績にばらつきはあるが、掲示板を外した３戦はいずれもＧⅠかＧⅠ級のハイレベルなレースだった。同舞台で行われた昨年の大沼Ｓでも、５９キロを背負いながら２着に好走しており、高い舞台適性を示している。７歳になった今年も、東海Ｓを制すなど、衰えは感じられず最有力候補の１頭なのは、間違いない。

オメガレインボー（栗東・安田翔伍厩舎、牡６歳）は、１番人気に推された前走のマリーンＳでは４着に敗れたが、前が止まらない流れのなか、外々を回ってよく追い上げており、評価できる内容だった。昨年はスワーヴアラミスと半馬身差の２着。中間も順調に調整されており、スワーヴと２キロの斤量差がある今回は逆転の目は十分にある。

ブラッティーキッド（栗東・中尾秀正厩舎、牡４歳）は地方時代も含め、８連勝中と勢いはメンバー随一。前走の大雪ハンデキャップでは、外から他馬をねじ伏せており、能力の底を感じさせない。重賞初挑戦になるが、楽しみのほうが大きい。


アメリカンシード（栗東・藤岡健一厩舎、牡５歳）は３走前の平安Ｓで２着。大外枠からダッシュよく先手を奪うと、速いペースで主導権を握り、スワーヴアラミスに先着した。その後、１番人気に推された昨年の当競走では、レース中に鼻出血を発症。参考外と考えていいだろう。除外でレース間隔はあいたが、中間の動きは良好。十分に戦える力は持っている。

フルデプスリーダー（美浦・斎藤誠厩舎、牡５歳）は前走のマリーンＳで好位をうまく立ち回りオープン初勝利。舞台２戦目で変わり身を見せた。前走同様のレース運びができれば、重賞でも軽視はできない。

当舞台で３馬身差の快勝をしており、オープン入り後もしぶといレースを続けているロードエクレール（美浦・斎藤誠厩舎、牡４歳）、１年１カ月ぶりのプロキオンＳで４着に入線したロードレガリス（栗東・野中賢二厩舎、牡７歳）、前走の大沼Ｓを勝ったアイオライト（美浦・武藤善則厩舎、牡５歳）などにもマークが必要だ。

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