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秋のGIシリーズ第7弾はジャパンC。世界から強豪が集まるレースだけに話題は多いが、注目はフランスのクリストフ・ルメール騎手(30)と新コンビを組むウオッカだ。また、ダービー優勝以来半年ぶりという異例のローテーションで挑むロジユニヴァースも、絶好調の横山典弘騎手(41)騎乗でもあり目を離せない。
12年ぶり関東にダービーのタイトルをもたらしたロジユニヴァースが、待望の復帰戦を迎える。
泥田のような不良馬場のダービーを激走したためか、反動が予想以上に尾を引いたロジ。それでも、じっくり調整された甲斐があってか、18日の1週前追い切りでは天皇賞・春を勝ったマイネルキッツとの豪華な併せ馬をWで行い、6ハロン80秒0の一番時計でキッツを突き放して見せた。
「本当にいい状態のようですね。ここまで待った甲斐がありました。ノリちゃん(横山典騎手)もかなり手応えを感じているようだ」
トレセンに足を運んで調教を見た久米田正明オーナーの表情がほころぶほどの動き。横山典騎手も「2週前に速いところをやって、1週前はもっと行きたがるかと思ったけど、そんなところもなかったね」と想像以上の好感触に復帰戦への手応えを感じ取っている。
過去10年の連対馬で最も間隔が開いていたのは06年のディープインパクト。10月1日の凱旋門賞3位入線(後に失格)から見事に優勝しているが、それでも間隔は約2カ月にすぎない。ロジはダービーから半年ぶり。不利は否定できないが、「時間があったから慌てずにやってこられた。ぶっつけになったけど、ヘンに使うより良かったと思う」とノリはこの休養をプラスに考えている。
天皇賞(秋)と22日のマイルCSをカンパニーで制するなど、今最も頼りになるジョッキーが復帰を待ち望んでいたロジユニヴァース。日本のダービー馬の底力を世界に見せつける。そんな走りが期待できそうだ。
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