池江泰寿調教師が東京新聞杯に送り込むゴールスキーは、今月限りで定年引退となる父の池江泰郎調教師の元から１月に転厩してきた。２走前のＧＩマイルチャンピオンシップでは、重賞初挑戦だったにもかかわらずタイム差なしの３着と好走。１４００メートルだった前走の阪神Ｃでは５着に敗れたが、得意のマイルで２０１１年の好スタートを切りたいところだ。

　「以前との比較はつきませんが、ＧＩで際どいところまで来ているように能力は高いです。まだ体に幼さは残りますが、奥がありそうだし、大事に育てればすごい馬になると思います」

　まだ完成されていない体で一線級と好勝負をした能力の高さに、池江寿調教師も惚れ込んでいる。前走の阪神Ｃはマイル戦を使われ続けての距離短縮だった事情もあって、流れに少し戸惑った様子だった。それでも、勝ったキンシャサノキセキからコンマ４秒差の５着と大崩れしなかった点は力をつけている証拠だろう。

　調整にも抜かりはない。２７日に栗東で行われた１週前追い切りでは、Ｐコース６ハロン８０秒４－６４秒４－５０秒１－３６秒８－１１秒３（強め）を抜群の動きでマーク。「昨年の夏頃から馬がかたまってきた感じがあります。今後を占う意味でも東京新聞杯は楽しみ」とトレーナーは意欲たっぷりに話す。

　同世代の明け４歳は、先週もショウリュウムーンが京都牝馬Ｓを制覇し、改めてレベルの高さをアピール。この世代は、中長距離路線では皐月賞＆有馬記念馬ヴィクトワールピサ、ジャパンＣ優勝馬ローズキングダムが今年も中心になりそうで、主役不在のマイル路線ではゴールスキーがトップに立てるくらいの位置にいる。それにはまず、東京新聞杯を勝つ必要がある。

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