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無敗の2冠制覇を目指す皐月賞馬ジャスティンミラノの三木正浩オーナー(68)=ABCマート最高顧問=を直撃した。ミラノにかける思い、戸崎圭太騎手(43)=美・田島俊=への期待など、競馬の祭典を前にした現在の胸中に迫った。(聞き手・山口大輝)
──所有馬のジャスティンミラノが皐月賞でV。ゴール直後の心境は
「正直、特別な感情というのは、あまりありませんでした。普段から、そんなに騒いだりしないほうですから」
──昨年の天皇賞・春をジャスティンパレスで勝って以来のGⅠだった
「天皇賞と比べると、うれしいといえばうれしかったです。先々の可能性が広がっていくわけですからね。種牡馬という意味も含めてですね」
──ミラノは英ダービーに登録していたが、将来的に改めて海外挑戦の可能性もあるのでは
「国内でいいかなとは思いますけどね。個人馬主で海外に行くとなると、いろいろ大変ですし」
──ミラノを購入した決め手は
「まだ馬主を初めて歴が浅いので〝わからない〟というのが正直なところです。ただ、キズナ産駒がほしかったというのはあります。キズナは(現役時代に)中団から伸びてくるイメージがあって、(所有馬も)そういう競馬をしてくれればと思いました」
──馬選びの基準やポイント
「素人ですから、基準というほどのものはないのですが、長めの距離向きの馬というのはあるかもしれません。そういう馬となると、ある程度の種牡馬から選ばなければ…と思っています」
──自身の日本ダービーの思い出や、レースに対する思い入れは
「あまりわかっていないんですよね。感覚的に、ジャパンCや有馬記念もすごいレースだという思いがあります。もちろん(日本ダービーが)登竜門という意味合いも大きいというのは、理解しています」
──どんなレースを期待するか
「枠順にもよるでしょうし、乗った感覚もあるでしょうし。戸崎騎手がどう乗るのか。トップジョッキーですから、あとはもう見守るしかないですよ。無事に走ってくれるのが大事。それが一番ですよ」
■三木 正浩(みき・まさひろ) 1955(昭和30)年7月26日生まれ、68歳。三重県出身。85年に靴と衣類の輸入販売商社「株式会社国際貿易商事」を設立。靴の小売業「ABCマート」に事業を拡大する。2007年に同社会長職を退任し、現在は最高顧問。19年10月19日の京都4R(ジャスティンリーチ)で馬主デビューし、初出走初勝利。昨年の天皇賞・春(ジャスティンパレス)でGⅠ初制覇。