Tip coliseum > M.Kuriyama's TipJAPAN DERBY G1 - 1/6/2008 Tokyo10R |
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◎ディープスカイの配合については早くから高評価を与えてきた。手前味噌になるが、web競馬王の予想では、新馬戦以降、10番人気だったアーリントンC(3着)も含め、予想対象となったすべてのレースで◎を打ち続けてきた。配合的にはそれほど優れている。 母の父チーフズクラウンは、85年の米2歳チャンピオンで、3歳夏にはトラヴァーズS(G1・ダ10f)を制覇。ダンジグの子にしては距離的な融通性のあるタイプだった。ダンジグ系は代を経るとスタミナ化するという特徴があり、産駒のエルハーブは英ダービー(G1・芝12f)を、チーフベアハートはBCターフ(G1・芝12f)を勝った。マイルの一流馬グランドロッジにしても、種牡馬としては英・愛ダービーと凱旋門賞(G1・芝2400m)を勝ったシンダーを出している。ダンジグ系だからといってスピードタイプと判断するのは早計だ。 2代母の父キートゥザミントはリボー系。現代血統におけるスタミナと底力の供給源として定評がある。リボー系は気性の激しさを同時に伝えるため、距離がもたないケースもあるが、気性が普通であれば中長距離におけるスタミナや、大レース向きの底力といった面で心強い味方となる。アグネスタキオンはリボー系と相性がいい。 母アビの配合は、アグネスデジタルの母チャンシースクォーときわめてよく似ている。いずれもチーフズクラウンを父に持ち、母の父はリボー系。アビの母の父キートゥザミントと、チャンシースクォーの母の父アレッジドは、近い世代にリボー、プリンスキロ、ウォーアドミラル、アリバイが共通する近似血脈だ。チャンシースクォーに、短距離やマイル戦をフィールドとするクラフティプロスペクターを掛けて、秋の天皇賞(G1・芝2000m)を勝ったアグネスデジタルが生まれた。アビにアグネスタキオンなら、2400mは守備範囲だろう。 アビにはミスカーミー4×3という牝馬クロスがある。ミスカーミーはNY牝馬三冠を制覇したクリスエヴァートの母。その父TVラークは、50~70年代にかけて北米最大の芝レースだったワシントンDCインターナショナル(芝12f)の勝ち馬で、第1回ジャパンCの勝ち馬メアジードーツの母の父でもある。東京コース向きの血といっていいだろう。アビの配合は、このミスカーミーのクロスを含めた形で、シックスクラウンズ≒カーメライズ2×2と表現できる。このような凝縮を持つ牝馬が繁殖牝馬として大成功する例は珍しくない。アビにはその資格がある。フィジカル面に優れた血で構成されており、そのいずれもがアグネスタキオンとフィットするので、ディープスカイの潜在能力はかなり高いのではないかと推測される。 今回、距離適性について不安視する声がある。ディープスカイのベストディスタンスは2000mだろう。当たり前のことだが、2400mがベストの馬でなければダービーを勝てないわけではない。現代の日本競馬の王道は2000mで、シンボリルドルフもディープインパクトもベストディスタンスは2000mだったと思っている。能力のある馬であれば2400mは楽々とこなす。ダイワスカーレット(父アグネスタキオン)が2500mの有馬記念で連対したのは好例だ。今回のメンバーのなかでは図抜けた資質を備えていると思われるので、レース中の不利などがなければ75代目のダービー馬となるだろう。 相手本線はクリスタルウイング。青葉賞で◎を打ち、アドマイヤコマンドよりも上と評価したが、結果(1着アドマイヤ、2着クリスタル)が出たあとも評価は変わらない。1・1/4馬身差は内外のコース取りの差。母フェアリードールは名繁殖牝馬で、これまでにトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯)、サイレントディール(武蔵野S)、ビーポジティブ(クイーン賞)などを産んでいる。父アドマイヤベガはヘイペリオン色の強い繁殖牝馬と相性がよく、特にテューダーミンストレルを含んだものと抜群の相性を示している。本馬はその条件に当てはまる。東京芝2400mに対する適性を感じさせる底力十分の好配合馬で、中間の上昇度も魅力。G1でもまったく見劣りはしない。クリスタルウイングからの馬単も少々押さえる。 穴はスマイルジャック。母シーセモアは、「サンデーサイレンス×マルゼンスキー×セントクレスピン」。これはダービー馬スペシャルウィークとまったく同じ。父タニノギムレットもダービー馬なのだから、東京芝2400mへの適性は高いだろう。しっかり折り合うことができれば大駆けがあっても不思議はない。 ダート4連勝のサクセスブロッケンは、フィリーズレビュー(G2・芝1400m)を勝ったサクセスビューティの息子で、父シンボリクリスエス、母の父サンデーサイレンス。この組み合わせは意外に決め手に欠けるタイプが多い。ネオスピリッツやダノンマスターズなどがそうだ。全兄サクセスサーマル(父ジャングルポケット)は芝で走っているうちは芽が出なかったが、ダートに替わった途端に変身した。母系の奥の力強いアメリカ血統が影響しているのかもしれない。芝をこなせないことはないが、芝に替わって上積みがあるタイプではないだろう。ツナギが立っているのも気になる。これで勝たれたら「恐れ入りました」というしかない。 アドマイヤコマンドの母の父カーネギーは青葉賞を得意としている。産駒のカーネギーダイアンが優勝し、ホオキパウェーブが2着。この2頭はいずれもダービーで敗れた(7着、9着)。サドラーズウェルズ系の良血馬だが、日本では種牡馬として成功せず、トライアルでいいところがあっても本番でイマイチ、というタイプが多かった。青葉賞はインぴったりを回ってこれるというコース利があった。相手強化で同じ競馬は望めないだけに、楽な競馬にはならないだろう。争覇圏の1頭ではあるが。 マイネルチャールズはマイネヌーヴェル(フラワーC)の全弟で、配合的には何の問題もない。東京芝2400mへの適性もあるだろう。あとは乗り方と状態面。 |
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