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第30回ファルコンステークス(19日、中京11R、GIII、3歳オープン国際(指)、別定、芝1400メートル、1着本賞金3800万円=出走18頭)田辺裕信騎乗の2番人気、トウショウドラフタが後方待機から直線で鮮やかに差し切って3連勝で重賞初制覇を飾った。タイム1分25秒0(不良)。アンライバルド産駒はJRA重賞初制覇。今後はNHKマイルC(5月8日、東京、GI、芝1600メートル)が目標になる。1番人気のシュウジは12着に敗れた。
不良馬場に苦しむライバルを横目に、外から突き抜けた。トウショウドラフタが差し切り、3連勝で初の重賞タイトルを奪取した。
「手応えよく直線に向いて、差し切れるのではと思いました。でも、馬場がまれにみる悪さで、気を抜けなかったですね。いつもはもっとシュッとはじけるので」。全身泥だらけになった田辺騎手がレースを振り返った。
前半3ハロン33秒3と速い流れの中、中団やや後方をキープ。直線は外へ持ち出すと、道悪に脚をとられながらも、メンバー最速タイの上がり(3ハロン38秒5)で並ぶ間もなく抜け出した。
萱野調教師は2002年のサンスポ賞フローラSをニシノハナグルマで制して以来の重賞制覇。次走のNHKマイルCに向けて、期待も膨らむばかりだ。
「切れで勝負する馬だけど、不良馬場をこなしてくれてよかった。一戦ごとに馬がしっかりして、折り合いもつくようになってきたから、マイルでも大丈夫だと思う」と指揮官。桶狭間で名声を高めたアンライバルド産駒が、勢いに乗って3歳マイル界の頂点を狙う。 (鈴木康之)
◆横山典騎手(ブレイブスマッシュ2着) 「馬場は気にしなかったし、距離短縮もよかった」
◆太宰騎手(シゲルノコギリザメ3着) 「左回りの方がモタれ方はましだった。すごく根性がある」
◆岩田騎手(シュウジ12着) 「返し馬から走りにくそうな感じで、3コーナーで手応えが怪しかった」
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トウショウドラフタ 父アンライバルド、母ウイッチトウショウ、母の父ジェイドロバリー。栗毛の牡3歳。美浦・萱野浩二厩舎所属。北海道新ひだか町・トウショウ産業株式会社トウショウ牧場の生産馬。馬主はトウショウ産業(株)。戦績7戦4勝。獲得賞金7878万3000円。重賞初勝利。ファルコンSは萱野浩二調教師、田辺裕信騎手ともに初勝利。馬名の意味は「冠名+立案者」。