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以前コラムで“もうひとりのお兄ちゃん”と紹介した古川吉洋騎手が、先週のクイーンSをピエナビーナスで制覇。11年8カ月ぶりの重賞勝ちとなった。
「お見事のひと言です。ボクも内でじっと我慢していましたが、その後ろで古川さんはもっと我慢していました。その我慢があったからこそ、最後の脚につながったと思います。古川さんには馬乗りや競馬のことをたくさん教えてもらっています。すごくわかりやすくて、すぐに競馬につながっています。骨折明けでの勝ちだったので、さすがだなと思いました」
古川吉は1カ月前に落馬で骨折、先週も田中博騎手が落馬と、ジョッキーは常に危険と隣り合わせだ。
「ライバルではありますが、同じ(騎手)仲間として心配です。そういう(落馬)事故は避けて通れないですが、(事故が)ないにこしたことはないですし、気をつけなければいけないです。命をかけている職業であることは感じましたし、ファンの皆さんも実感されたのではないでしょうか。だからこそ、やりがいのある仕事なんですけどね。勝ったときはプライスレスです(笑)」
今週の札幌記念は昨年の福島記念5着以来となる、シャドウゲイトとコンビを組む。
「福島であともう少しという競馬でした。前回は(4コーナー)不利があったみたいです。(シャドウゲイトの)飯塚オーナーには、すごくお世話になっています。今週はパールシャドウにも乗せて頂きますし、頑張りたいです」
札幌記念のライバルは、もちろん凱旋門賞挑戦を控えるブエナビスタ。騎乗する安藤勝騎手は52キロで騎乗するため減量している。
「ブエナビスタが小回り、洋芝の札幌競馬場でどんな競馬をするか興味はあります。減量って周りの先輩を見てもわかりますが、大変だなと思います。安藤さんは、(減量が)簡単ではないのに“大丈夫ですよ”って言うのはかっこいいなって思います。ボクは今のところ減量に対しては苦になりません。ただ、身長が伸び続けているので、体重には気をつけたいです。プロフィールでは162センチですが、実は166~167センチあるんですよ」
三浦 皇成(みうら・こうせい)
美浦・河野通文厩舎。89年12月19日生まれの19歳。東京都出身。08年3月1日にデビューし、3戦目の潮来特別を自厩舎のフェニコーンで勝ち、JRA初勝利。同8月10日は函館2歳Sのフィフスペトルで重賞初V。同10月25日には福島1Rを自厩舎アドバンスヘイローで勝ち、87年に武豊騎手が樹立した新人最多勝利記録69勝を抜く70勝目。デビュー1年目は91勝を挙げた。今年2月7日にはデビュー最速となる11カ月7日でJRA100勝を達成している。公式ブログ「皇成~aim at the top~」はhttp://ameblo.jp/miura-kousei
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