アスコリピチェーノ
昨年はデビューから3連勝で、レースレコードの阪神JFを制覇。半マイル46秒4の締まった流れを、中団馬群から伸び、一列後ろにいた2着馬の追撃を凌いだ。前走の桜花賞2着は道中馬群外、4角でも勝ち馬に内入れられ、その分外を回った。安定して能力を発揮できるし、左回りも経験済。牡馬相手でも楽しみは大きい。

アルセナール
昨年のマイルCSを制したナミュールの半妹。東京マイルの新馬戦を上がり最速で完勝すると、前走のクイーンCは大幅に時計を短縮して2着。半マイル47秒1の緩い流れを内枠から好位につけられたが、直線は進路が狭くなる不利があった。新馬戦から順当な良化を示し、相手は強いが同じようにパフォーマンスを上げるなら。

エコロブルーム
前々走のシンザン記念2着は時計を要する良馬場、緩みない流れを先行する強い内容。前走ニュージーランドT1着は緩い流れを先行も、直線進路を切り替えるロスがあり、ラストの伸びは目立った。東京マイルの未勝利戦の内容から、上がり勝負にも対応できそう。近親には中距離馬が多く、さらに速い決着に対応できれば。

ゴンバデカーブース
サウジアラビアRC勝ち馬。逃げ切りの新馬戦から一転、緩い流れを最後方に控えると、馬場の外から上がり最速の脚を使い差し切った。サウジアラビアRCの重賞昇格以降、勝ち時計1分32秒～33秒台の馬はゴンバデカーブ―ス以外に4頭おり、その4頭はすべて世代マイルG1を制している。久々だが、素質の裏付けはとれる。


ジャンタルマンタル
昨年はデビューから3連勝で朝日杯FSを制覇。この間はすべて内枠を引き、道中はロスなく立ち回れた。今年初戦の共同通信杯2着は、初めて外枠を引き、かなり緩い流れのなか、前に馬を置けない地点でかかっていた。前走の皐月賞3着は緩みない流れを先行し、早め先頭で粘る強い競馬。中2週の疲労がなければ力は上か。

ダノンマッキンリー
3走前の朝日杯FS8着、2走前のクロッカスS5着はかかってしまい力を発揮できず。重賞初勝利の前走ファルコンSは、8枠15番から出負け。折り合いの負担が軽減される流れのなか、後方を枠のわりにロスなく回った。直線は内で進路を失くす馬が多いなか、スムーズに外へ出して差し切り。1ハロン延長で我慢が利くかどうか。

ディスペランツァ
デビューから4戦は2000mを走り、京都2歳S6着、ホープフルS9着。いずれも緩みない流れを後方で、展開は向いている。そこから２ハロン短縮し、阪神マイルを連戦連勝。前走のアーリントンCは半マイル48秒8の緩い流れを、中団から上がり32秒4で差し切る強い競馬。相手強化、中2週、初の左回りでどこまで。

ノーブルロジャー
シンザン記念勝ち馬。半マイル46秒4の流れを中団から進め、形としては前にいた2着馬が強いものの、タフめの良馬場でもしっかりと伸びて最後は1馬身1/4差をつけた。前走毎日杯は勝ち馬から大差2着も、馬場適性の差ととれる。東京マイルの新馬戦は、番手から競り落とした内容が良く、軽い馬場のほうが合いそう。父バレスマリスはジャンタルマンタルと同じ。

ボンドガール
東京マイルを制した新馬戦は、後に2～8着馬が勝ち上がるハイレベルなレース。次走1番人気に支持されたサウジアラビアRCは2着も、出遅れから前半かなりかかっていた。桜花賞の抽選に漏れ、前走稍々重のニュージーランドT2着。スタートも出て、折り合い面に改善も見られた。跳びは大きめで、東京の良馬場なら条件好転。

ロジリオン
京王杯2歳S2着馬。直線外へ持ち出すまでスムーズさを欠きながら、次走阪神JF3着の勝ち馬にクビ差まで迫った。クロッカスSの勝利を挟み、前走のファルコンSは2番人気5着。最内枠から枠なりに中団につけるも、直線は詰まりどおしで力を出し切れず。1400mを中心に使われてきたが、マイルならもちそう。力関係が鍵になる。

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