競馬ニュース > 記事
中央競馬の上半期の総決算、宝塚記念(29日、阪神、GI、芝2200メートル)の枠順が26日、確定した。サンケイスポーツ・加藤隆宏記者は〔6〕枠(7)番に決まったウインバリアシオンに期待。GI未勝利ながら、オルフェーヴルに真っ向勝負を挑んだ実力馬だ。ゴールドシップ、ジェンティルドンナに次ぐ3番人気が予想され、配当的な妙味も十分。サマーグランプリで悲願のGI初勝利をあげる。馬券は28日から発売される。
ファン投票で1位に選ばれたゴールドシップは天皇賞・春で7着に完敗。一時のスランプは脱しているが、出遅れた前走を見ると、体と気持ちがまだ完全にかみ合っていない気がしている。
3月のドバイシーマクラシックで世界の強豪を退けたジェンティルドンナにとっては凱旋レースとなるが、休み明けよりもひと叩きしたほうがいいタイプ。不安定な梅雨空も心配で、道悪になると割り引きだ。獲得したGIタイトルを合計すると10個になる“2強”だが、全幅の信頼は置きにくい。
上半期を締めくくるグランプリは、(7)ウインバリアシオンで勝負する。3歳時はダービー、菊花賞で2着。3冠馬オルフェーヴルに真っ向勝負を挑んだ。オルフェと同じ世代だったためにGIは未勝利だが、実力は折り紙付きだ。
屈腱炎を発症したため、約1年半のブランクがあったものの、昨年暮れの有馬記念と前走の天皇賞・春は2着。有馬は長期休養明け2戦目で復調途上ながら、ゴールドシップに先着した。天皇賞はフェノーメノにクビ差及ばなかったが、内と外のコース取りの差が出ただけ。このGI2着4回の持つ意味は大きい。
昨年暮れの有馬でもオルフェの2着だったように、同世代の怪物さえいなければとっくにGIタイトルは手にしているはず。能力は優にGIクラスなのは間違いない。