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1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画『東西現場記者走る』で、マイルチャンピオンシップは東京サンスポの藤沢三毅記者(30)が担当する。連載初日は、7月の中京記念で重賞初制覇を飾ったガリバルディに注目した。早くから素質を高く評価されていた馬が、5歳となって心身ともに充実。陣営はGI制覇へ向けて手応えを感じている。
先週のエリザベス女王杯は大阪の新人・山口記者がこの連載を初めて担当し、◎◯▲で3連単15万馬券を的中。達成感に満ちあふれた後輩の表情に刺激を受け、負けられないという思いで栗東トレセンに乗り込んだ。
昨年の覇者にして年度代表馬のモーリスが中距離路線にシフト。今年は絶対的な存在がいない。どの馬にもチャンスがありそうで、やりがいがある。
2013年にトーセンラーが勝ち、14、15年にフィエロが2着。藤原英厩舎の所属馬が3年連続で連対していることに、まずは注目した。フィエロも魅力は十分だが、どうしても気になるのが新興勢力のガリバルディだ。今年7月の中京記念で重賞初制覇。「去年と比べたら全然違いますよ」と担当の藤野助手も良化ぶりに驚くほどだ。
陣営は2歳時から能力の高さを感じていたが、「以前は心と体のバランスが取れていませんでした」と藤野助手は振り返る。繊細で体質が弱く、レースが近づくとカイバを食べなくなったばかりか、腸炎で生死の境をさまよったこともあった。「背腰に疲れが出やすかったのが今年に入ってだいぶしっかりしました。精神的にも大人になりました」。心身の充実が成績につながっている。
前走の富士Sは久々の長距離輸送で、出発する前から馬体重が20キロ減っていたという。それでもレースではメンバー最速の上がり3ハロン33秒4をマークして5着と力を示した。今回は栗東から最も近い京都競馬場が舞台。輸送の不安が軽減されるのは願ってもない。
運も味方した。登録段階は除外対象だったが、外国馬の回避で18番目に滑り込んだ。「出るつもりで調整してきたし、調子は前回よりいいですよ。ここでもやってくれると思っています」と藤野助手は期待している。
馬名の由来は「イタリア統一の三傑」の一人、ジュゼッペ・ガリバルディ。混戦のマイル界を統一するにはぴったりの名前だなと考えつつ、あす以降は実績上位馬にもしっかりと目を向けたい。
★マイルチャンピオンシップの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
★6度担当し3度的中!!
藤沢記者は、「東西現場記者走る」を過去に6度担当。そのうち3度で的中し、昨年の阪神JFでは3連単3万9480円をヒットしている。今秋のGIシリーズでもスプリンターズSと天皇賞・秋で馬券プレゼントに成功。大舞台での勝負強さに定評がある。
★2年連続2着フィエロは今度こそ!!
2年連続2着のフィエロは、過去2年と同じくスワンSをステップに、悲願のGI制覇を狙う。前走は9着だったが、大當助手は「装鞍所から気が入りすぎて、リズムを崩しました。ダメージは少なかったし、順調にきています」と巻き返しに意欲十分。「体質が弱かったけど、年々しっかりしてきています。何とかタイトルを獲らせてあげたい」と力が入っている。
東西現場記者走る 一昨年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポが誇る精鋭記者たちが、トレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日。
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