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26日の中山11Rで行われた第55回アメリカジョッキークラブカップ(4歳上オープン、GII、芝2200メートル、16頭立て、1着賞金=6000万円)は、田辺裕信騎手騎乗の2番人気ヴェルデグリーン(牡6歳、美浦・相沢郁厩舎)が外から伸びて叩き合いを制し、重賞2勝目を飾った。タイムは2分14秒0(良)。
中山2200メートルはオレの庭だ! まるで昨秋の産経賞オールカマーを再現するかのように、ヴェルデグリーンが大外から豪快に各馬をねじ伏せて優勝。2度目のGII制覇を成し遂げた。
レースはサトノシュレンの先行策で幕を開け、チョイワルグランパ、ダノンバラードが続く展開。人気のレッドレイヴンは中団からレースを進めた。ペースは遅く、3コーナーを回ってから中団、後方待機組が一気に仕掛ける流れ。先行勢は苦しくなり、坂を上がってからは外回りで勢いのついた差し馬同士の叩き合いとなる。中でも脚いろが目立ったのは一番外を回ったヴェルデグリーン。一枚上の決め手で内の各馬を差し切り、再び中山2200メートルのGIIを制した。クビ差2着は11番人気のサクラアルディート。さらにクビ差の3着が6番人気のフェイムゲームで、1番人気のレッドレイヴンは伸び切れず4着に終わっている。
ヴェルデグリーンは、父ジャングルポケット、母レディーダービー、母の父スペシャルウィークという血統。北海道新冠町・斉藤安行氏の生産馬で、斎藤光政氏の所有馬。通算成績は21戦7勝。重賞はGII産経賞オールカマー(2013年)に次いで2勝目。相沢郁調教師、田辺裕信騎手ともにAJCCは初勝利。
田辺騎手は「馬を褒めてあげたいですね。オールカマーのときよりも自分から勝ちに行くような競馬をしたいと思っていたけど、ゲートを上手に出てくれたし、この馬のリズムを崩さずに前を見ながら余裕を持って動いていけました。だいぶ体も心も強くなってきているし、また大きな舞台に挑戦していきたいですね」と昨秋はね返されたGIへの再挑戦に思いを馳せていた。
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