〔本紙の狙い〕ダイワワイルドボアを本命に推す。昨秋のセントライト記念勝ち後、苦戦が続いているが、相手が強かったり、レース条件が合わなかったりしただけで、見限るのは早計だ。まだ伸びる要素を残している４歳馬であり、休み明けの日経賞（５着）を使われて、状態はぐんと上がっている。オープン特別となり、これまでと比べて相手関係は楽になっており、ハンデ５６キロもＧＩＩウイナーにしては恵まれた。天皇賞（春）をパスしてこちらに回ってきただけに、勝機をモノにしておきたいところだ。

　マンハッタンスカイが相手の筆頭。そのタフネスぶりは驚異的で、この中間も元気。開幕週の馬場だけに、持ち味の先行力は存分に生きるはずだ。スノークラッシャーが▲。前走は不発だったが、オープンでも通用するのはダイヤモンドＳ（３着）で証明済みだ。

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　来週の天皇賞・春にも登録があった（１２）ダイワワイルドボアだが、昨秋のセントライト記念以来の勝利を期してオープン特別に参戦してきた。「まだ心身ともに子供。先のある馬だし、ここで強い相手に無理をさせることはない」と上原調教師は経緯を説明する。２４日は坂路４ハロン６７秒４でゆったり調整。「前走くらいから上向いてきた。叩いた上積みももちろんある。重賞を勝っている馬だからハンデも想定内だよ」とトレーナー。騎乗した柴田善騎手も「うん、いいんじゃないか」と好感触だ。

　（１３）ブラックアルタイルは角馬場から坂路１本の調整。「冬毛が抜けて１週間前くらいから状態が上がってきた。道悪は苦にするタイプじゃないから雨が降っても大丈夫」と二ノ宮調教師。東京２３００～２４００メートルは【０・３・０・０】と得意なだけにマークが必要だ。

　ＡＪＣＣ１０着以来、３カ月ぶりの（２）ドットコムは坂路４ハロン６４秒３の前日調整。「前走は気持ち太かったね。レース後は疲れが出て間隔を開けましたが、それからは順調に来ています。気分屋の面がありますが、今は気持ちが走る方に向いている。とにかく心臓がものすごくいい馬だし、体が絞れていればチャンスはありますよ」と戸田調教師はＶを意識。道悪巧者だけに当日の雨予報が勝利への後押しをしてくれそうだ。

　昨年の秋華賞３着後は勝ち星こそない（１０）プロヴィナージュだが、準オープンで牡馬を相手に堅実な走り。前走も一気の距離延長にも対応して３着と３歳秋以降の安定感は抜群だ。レース前日は角馬場でじっくり調整。「状態はいいですね。来週も考えたが、前々で楽に行けそうだったし、ジョッキーと相談して今週使うことにしました」と小島茂調教師は好調をアピールしたが、「雨が心配。攻め馬でも道悪になるとあまり動かないから」と当日の天候が気になる様子だった。

　（３）マンハッタンスカイは前走の福島民報杯でレコード決着のハイペースの中、先行して２着。重賞１勝２着２回の実績通り、能力の高さを示した。「マイペースならしぶとい馬。実績からいって、再度オープン特別ならという気持ち」。中１週続きで長距離輸送と過酷な日程でも浅見調教助手は強気の構えを崩さない。

　確勝を期した自己条件の前走でまさかの１２着に敗れた（１５）スノークラッシャーが巻き返しに燃えている。この日は坂路を４ハロン７６秒５とごく軽め。「前走はバテた馬をさばききれず前が詰まったし、全く競馬をしていない。東京の２４００メートルの方が競馬がしやすいし、２走前より相手も楽になる。状態も変わらずいいから」と中調教助手は、ダイヤモンドＳ３着と実績のある舞台で必勝を誓う。

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