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GIの舞台は中山へ移り、14日には牡馬クラシック第1弾「第84回皐月賞」が行われる。ホープフルSを制した牝馬レガレイラを含め、上位拮抗の大激戦だ。ジャスティンミラノは新馬―共同通信杯を連勝。09年アンライバルド以来となる皐月賞制覇を狙う友道厩舎が送り出してきた逸材が、初めての中山コースでどんな走りを見せるか。
土つかずの2連勝で3冠初戦へ駒を進めてきた。キズナ産駒ジャスティンミラノは、東京芝10ハロンの新馬戦を勝って臨んだ共同通信杯で圧巻のパフォーマンスを披露。2番手から楽に抜け出し、朝日杯FSを制した2歳王者ジャンタルマンタルに1馬身半差をつけて快勝した。上がり3ハロン32秒6の決定力に加え、センス抜群のレースぶりからは、類まれなポテンシャルが伝わってくる。
「出して行っても折り合いがついていた。センスがいいね」と、友道調教師は勝ちっぷりから確かな手応えをつかんでいた。
前走後は栗東TC近くのノーザンファームしがらきへ放牧に出され、3月8日に帰厩した。1週前追い切りはCWコースで3頭併せ。ゴール前で追われ、6ハロン82秒5、ラスト1ハロン11秒1をマークして最先着を果たした。「しっかり負荷をかけ、いい動きだった。1週前追い切りとしてはこれで十分。体もしっかりしてきた」と、トレーナーはうなずく。ここまでの調教過程に抜かりはない。
デビュー2戦を走った東京から舞台は中山へ。「長くいい脚は使えるが、今回は多頭数で小回りコース。そのあたりがポイントになるのは間違いない。それと、できればいい馬場でやりたいね」と指揮官は続ける。
無傷3連勝で、名門・友道厩舎のエースとして09年アンライバルド以来の皐月賞Vを決め、偉大な先輩たちに続きたい。(夕刊フジ)