日本ダービー（東京、ＧⅠ、芝２４００メートル）を２８日に控え、ドゥラエレーデを管理する池添学調教師が２４日、共同会見に臨んだ。

－－ＵＡＥダービー２着からの参戦になる

「ホープフルＳ（１着）のあとは、皐月賞に向かうのが王道だと思いますが、ダートをこなせるパワーと芝で走るスピードを兼ね備えており、もともとの目標がケンタッキーダービー（米ＧＩ）だったので、ＵＡＥダービーに向かいました」

－－その後、球節に疲れが出た


「たいしたことはなかったのですが、ドバイのダートは日本とは質が違うこともあってか、レース後に疲れが出ました。２着でしたが、勝ち馬（デルマソトガケ）にちぎられたので、無理をせず、ケンタッキーダービーをやめて、日本に連れて帰ろうということになりました」

－－その後の調整過程は

「球節に関しては着地検疫のときに熱も腫れも治まって、ノーザンファームしがらきに戻して次のレースを考えました。疲れもすぐにとれ、間隔的にもしっかり時間があったので、日本ダービーに照準を合わせていこうということになりました」

－－栗東に戻ってからの様子は

「早めに、ひと月くらい前に入厩させました。最初のころは脚元を確認しながら、プールを併用しながらやっていましたが、まったく問題なかったので、徐々にペースを上げていきました」

－－２週前、１週前のＣＷコースでの追い切りはどうだった

「２週前はそんなに速い時計を出したくなかったので、瑠星（坂井騎手）を背に折り合い重視で。多少行きたがる面がありましたが、上手に乗ってくれたと思います。１週前はしっかりやりたかったので、馬を気分よく走らせて、最後はしっかり体を使わせて伸ばすようにという指示。動きも時計も素晴らしかったと思います」

－－今週は坂路で追い切った


「先週、しっかり動かしているし、体もある程度仕上がっていたので、オーバーワークを避けるようにしました。指示としては４ハロン５４秒くらいで、馬の加速に人間がついていくようにという指示。すごかったですね、ラスト１ハロンは１１秒６。中間のハロー明けでしたが、朝イチよりも馬場は重かったし、その点を考えてもすごかったと思います」

－－仕上がり具合は

「どっしりした馬で、中間にテンションが高くなることもなく調整できました。これだけ追い切りを重ねても体が減る感じというよりも、しっかり張りが出てきた感じ。いい状態で臨めると思います。ＵＡＥダービーでは公式に体重は発表されていませんが、調教後の体重を測っても、ホープフルＳのときよりもひと回り成長している感じです。今回、ホープフルＳよりも体重が増えていてもまったく問題ないと思います」

－－デビューからこれまでを振り返って

「デビュー前から馬っぷりがアカ抜けていたし、調教の動きも素晴らしく、ポテンシャルはすごく高いと思っていました。新馬勝ちはできませんでしたが、２歳戦で結構走らせて、レースを覚え、使うごとにムキになって走るところもなくなりました。それになによりもいろんなところに移動しても動じない精神力がすごいな、と思っています」

－－東京の芝２４００メートルの適性は

「切れという点ではほかの馬には劣るところはあるかなと思うんですけども、スタートが上手な馬ですし、距離は延びますが、自分のリズムで走れば距離は克服してくれると思います。人気馬が後ろで牽制（けんせい）しあうようなら、ありがたいですね」

－－ということは、前々の競馬を考えている


「変に引っ張り殺してスタミナを消耗するよりも、自分のリズムでサーッと走らせた方がスタミナはもつと思うので、前のほうで競馬をすると思います」

－－坂井騎手とは初コンビ

「２週連続で乗ってもらって、どういう馬かは把握してもらっているし、僕のイメージではスタートが上手な騎手で、最後までしっかり追えるので、この馬にはぴったり合うんじゃないかなと思っています」

－－前回を海外で使っての日本ダービー挑戦は初めて

「ローテーション的には、よく異例のことと言われるんですが、僕自身がこの馬の可能性を信じてのローテーションなので、楽しみのほうが大きい」

－－皐月賞組との力関係については

「勝ち馬とは走ったことはないですが、そのほかの馬とはホープフルＳでは戦ったことがありますからね。ほかの馬も当時よりしっかり成長して経験も積んで強くなっていると思いますが、ドゥラエレーデ自身もそうですからね。前走より状態は上回っていると手応えを感じているので、おもしろいレースになるんじゃないかなと思っています」

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