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ほぼ1勝馬という顔ぶれ。ゆえに本番へ向けひと叩きのムードはなく、オークスへの出走権を全力で奪いにくる。加えてこの時期の3歳牝馬にとってはタフな東京芝10ハロンが舞台。激戦は必至だ。
キャリア1、2戦の良血&素質馬にも印は散らばるが、ハードな戦いではやはり未知の魅力より「実績」を買う。ただ1頭の2勝馬キミノナハマリアを狙い撃つ。
ここまで5戦【2・1・1・1】の堅実派。新馬戦では、のちのホープフルS3着馬キングズレインを3着に退けV発進している。そのあとは勝ち切れないながらも牡馬との戦いで力を磨いてきたことが、ひと息入れた前走の君子蘭賞での3馬身差Vにつながった。
千田調教師は「帰厩して、常歩(なみあし)からしてもう違った。歩きがしっかりして、長い手脚をうまく使えるようになった」とうなずく。
フローラSは、君子蘭賞で連対した馬が多く活躍。過去10年では14年のブランネージュが1着→2着、15年のシングウィズジョイが1着→1着、マキシマムドパリが2着→3着、17年のヤマカツグレースが2着→2着、22年シンシアウィッシュが2着→3着と馬券に絡んだ。君子蘭賞で圧勝を決めたマリアのフローラS勝機は十分にある。
2走前2着以来のコンビの鮫島良騎手も、「操作性が良く、長くいい脚が使える。精神面がドッシリしていて、何の不安もなく乗れるのも大きいね。距離が延びていいタイプだと思うので、何とかオークスへ行きたい」と気合十分。勝って堂々と大舞台へGOだ。
〝究極の3連単〟はマリアを1着に固定。2着にソーダズリング、イングランドアイズを据える12点で勝負する。(夕刊フジ)