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4歳牝馬ナミュールが「第73回東京新聞杯」でチューリップ賞以来2度目の重賞制覇に挑む。昨年はオークス3着、秋華賞2着と主役級の走りを披露しながらもGⅠタイトルには手が届かなかった。春の大目標をヴィクトリアマイルに据え、高野友和調教師(46)は2023年の好発進を誓った。
――前走のエリザベス女王杯は5着
「パワーを要する馬場で、タフで苦しいレースになった。それでも力を振り絞り、あきらめずに頑張って掲示板に載った。この馬の能力の高さを再認識したね」
――今年初戦はそこから約3カ月ぶり
「秋華賞、エリザベス女王杯の疲れが見られたので、前走後はその疲れを癒やすことに専念した」
――東京新聞杯を始動戦に決めた経緯は
「距離適性の幅が広くて総合力が高いが、今年前半の大目標をヴィクトリアマイルに定めたことで、同じ舞台のここでスタートすることに決めた」
――1週前、今週と坂路併せ馬で仕上げられてきた
「疲れを癒やし、回復に向かってからは順調。前哨戦ということもあり、今回はギリギリの仕上げはしない。1週前は最後だけ動かしたが、リズム良く走れていたし、反応も良かった。今週も1週前と同じコンセプト。やりすぎないようにした。ゆったり走っていたし、前哨戦の仕上げとしては十分だ」
――以前に比べ、変わってきた点は
「カイ食いに対する姿勢が良くなってきた。馬体の維持に対して人間が意識しなくてもいいのは大きい」
――牡馬と初の手合わせ
「強い馬がいるが、この馬も総合力は高い。広い東京コースなら力を存分に発揮できる。今年はGⅠを勝たせたいと思っているし、そのための初戦となるここでしっかり結果を出したい」(夕刊フジ)