暮れの大一番「第６６回有馬記念」が２６日、中山競馬場で行われる。今年の皐月賞馬エフフォーリアは天皇賞・秋でコントレイル、グランアレグリアとの“３強決戦”を制した。有馬では史上初のグランプリ４連覇を狙うクロノジェネシスと初対決。引退レースを迎える女傑に勝って最強を証明したい。

　若きエースは満を持してグランプリの舞台に立つ。エフフォーリアは古馬初対戦の天皇賞・秋を制し、ハナ差の２着に惜敗した日本ダービーの悔しさを晴らした。直線でグランアレグリアをかわして先頭に立つと、コントレイルを寄せつけず１馬身差の完勝。その２頭がラストランを勝ったことで勝利はより価値あるものになったといえる。

　大一番へ向けた１週前追い切りは美浦のＷコースを軽快なフットワークで駆け抜け、６ハロン８４秒１、ラスト１ハロン１１秒８をマークした。「反応などをいろいろと確かめました。もう少しピリッとしてもいいかなと思ったので、ゴール板を過ぎてからも肩ムチを入れて気合をつけました。あとは前走と同じように当該週にガラッと変わってくれば」と、横山武騎手はうなずく。最終追い切りの動きにも注目したい。

　舞台はトリッキーな中山の２５００メートルへ替わるが、「大きい馬だが、器用なほうだし、決して不利な条件ではない」と、鹿戸調教師はキッパリ。愛馬を信頼して最高の仕上げで送り出す構えだ。

　ファン投票ではＧＰ３連覇中のクロノジェネシスに２万票もの差をつけ、歴代最多となる２６万７４２票を集めた。「人気があるということなので、うれしい。そういう馬に乗せてもらってありがたいです」と、昨年８月札幌のデビュー戦から全レースでコンビを組む主戦ジョッキーは満面の笑顔を見せる。あとは、結果で応えるのみだ。（夕刊フジ）

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