調教を間近で見た東西記者による「東西トレセンけいこ総見」が新登場。馬場の傾向をおさらいしながら、追い切りの動きから“買える馬”を探す注目の新企画です。

　板津（東京）　大相撲の秋場所が終わったばかりですが、こちらでは競走馬の『けいこ総見』がスタート。追い切りの動きから“買える馬”をピックアップする新コーナーです。

　正木（大阪）　栗東はミスターメロディ以外、全て坂路追い。モズスーパーフレアが横綱級の動きで、満場一致やろ。

　渡部（大阪）　確かに、すごく良く見えました。

　正木　栗東坂路は走りやすい状態で、４ハロン５２秒台で１ハロン１２秒台なら平均的なところ。モズは前半で抑えをきかせ、しまい強めで２ハロン２３秒９－１１秒７（４ハロン５２秒１）が秀逸やった。何がいいって、やる気が前面で出ていること。レース間隔をあけた方がいい馬で、中２週の高松宮記念（１５着）とは雰囲気が全然違う。

　渡部　ディアンドルも坂路で加速ラップを刻んで１ハロン１１秒７。しまい重点の調教を続けているけど、今回は全体時計の４ハロン５２秒４も自己ベスト。ＧＩだから当たり前ですが、勝負気配がプンプンしますね。

　正木　同じ３歳牝馬のイベリスは時計（４ハロン５３秒５）よりも質がいい。前走時は早めに抜け出して併せ馬らしくなかったけど、今回は併走馬の真後ろから抜け出して半馬身先着。競り合いの強さを身につけさせたいという、陣営の意図を感じたな。

　渡部　ダノンスマッシュについては、僕が担当している『現場記者走る』で。美浦は？

　板津　タワーオブロンドンはＷコースを単走、馬なりで５ハロン６８秒１－１２秒１。中２週でも、動きに素軽さがあるのがいいですよ。Ｗコースは新装してから時計が出やすいけど、前走時（同５ハロン７０秒２－１２秒８）と比べても、外めを回ってこの時計なら十分。ところで、まだ春の王者ミスターメロディの名前が出ていないんですが…。

　正木　芝で５ハロン６２秒８－１１秒９を馬なり。時計や馬っぷりは決して悪くないんやけど、右回りやと手前の替え方がぎこちなく映る点が気になるなぁ。





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