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今週の京都競馬のメーンは日経新春杯(18日、GII、芝2400メートル)。サトノノブレスが連覇を目指して出陣する。前走の有馬記念は11着に敗れたが、京都外回りコースは【2・1・0・1】と得意の舞台。昨年同様、幸先のよいスタートを決める。
今年も1月に京都で行われるGIIから飛躍を誓う。サトノノブレスが史上初の連覇を目指し、スタンバイ。全休日だった13日は、馬房でカイバを平らげ、元気いっぱいだ。担当の田重田(たじゅうた)助手の言葉にも熱がこもっていた。
「昨年春からトモ(後肢)に筋肉がついて、パワーアップしています。ここまで短期放牧は何度かはさんでいますが、タフな馬で疲れは感じさせないですよ」
昨年8月の小倉記念Vから、ほぼ1カ月間隔で出走して、今回が6戦目だがデキ落ちはない。菊花賞2着から臨んだ昨年は、ハンデ55キロで重賞初制覇。今年はトップハンデ58キロを背負うが、地力強化が著しい今なら、苦にならない。
前走の有馬記念は11着に敗退。道中は池江調教師と池添騎手が相談の上、後方を追走。上がり3ハロン最速のジャスタウェイに次ぐ33秒6の末脚で伸びてきたが…。「最後は来ていたけど、大外を回してあれでは厳しいですね」と田重田助手。ただ、勝ったジェンティルドンナから0秒6差なら、悲観する必要もないだろう。
手脚が長くて跳びが大きいタイプで、長くいい脚を使うのが持ち味。【2・1・0・1】と実績のある京都コースに戻る今回は「3、4番手の前めにつけての競馬がいいと思う」。本来の好位追走で自分から動く形で運べれば、今の先行有利の馬場状態を味方に最後まで粘り込むことは可能だ。サトノノブレスが今年も堂々と主役を演じる。(渡部陽之助)
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