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今年の桜花賞(4月7日、阪神、GI、芝1600メートル)は混戦ムードで、多くの馬にチャンスがありそうだ。阪神の日曜メーン・桜花賞トライアルGIIフィリーズレビュー(芝1400メートル)に出走する関東の快速娘サンブルエミューズもその1頭。出世レース・芙蓉Sを快勝した素質馬がスピードを存分に発揮し、桜花賞へ進む。
桜花賞路線はいつになく波乱が続いている。1番人気の阪神ジュベナイルフィリーズで4着に終わったコレクターアイテムは、クイーンCも9着と不振。2日のチューリップ賞では2歳女王ローブティサージュが9着と凡走した。桜花賞は大混戦のムードで、フィリーズレビューから本番を狙うサンブルエミューズもおおいに注目される。
「いい感じになっている。ここで結果を出して本番へ向かいたい」
加藤征弘調教師が力を込める。昨年9月の出世レース・芙蓉Sでは、上がり3ハロン33秒9の瞬発力を発揮して牡馬を圧倒。阪神JFは初めて馬群でもまれて8着と伸び切れなかったが、2番人気に支持された素質馬だ。
続く今年初戦のフェアリーSは3着。(14)番枠から強気に2番手を取って早めに抜け出すレース内容で、岩田康誠騎手は「結果的に仕掛けが早かったか…」と悔しそうだった。それでも、外枠不利な中山のマイル戦で、勝ったクラウンロゼからタイム差なしの結果だけに、能力の高さは十分に伝わってきた。
仕上がりも順調だ。2月27日の美浦Wコースでの1週前追い切りは5ハロン69秒0、ラスト1ハロン12秒8をマークし、内の僚馬チャードリー(牝4、500万下)に2馬身先着。「重心が低く、いいフットワークで走るようになった」と成長を実感したトレーナーは「内回りの1400メートルは競馬がしやすい。気分よくレースをしてほしい」と巻き返しに意欲を見せる。
快速でならした祖母キョウエイマーチは1997年、4歳牝馬特別(現フィリーズR)を勝って桜花賞も制覇。非凡なスピードを受け継いだ孫娘サンブルエミューズも同じ道のりを歩んでいく。(森田実)
3月10日阪神11R・フィリーズレビューの特別登録馬(想定騎手入り) ★PCはこちら ★スマホはこちら
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