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高松宮記念の追い切りが24日、栗東トレセンで行われた。4度目のGI挑戦で初勝利を狙うウリウリはCWコースでラスト1ハロン12秒0。シャープな伸びで好気配をアピールした。高松宮記念はこの日、出走馬が確定。枠順はきょう決まる。
春とは思えない寒風を切り裂くように、ウリウリが軽快な走りで好仕上がりをアピールした。
「初めて乗ったけど、いい馬ですね。イメージ通りでした」と戸崎騎手が笑みを浮かべた。
CWコースで併せ馬。先行したフォンス(未勝利)を追いかけて、直線では内へ。鞍上が軽く促すと馬なりで、スッと1馬身前に出た。そのままリードを保ち、5ハロン67秒8、ラスト1ハロンは12秒0と鋭くフィニッシュした。
16日に坂路で4ハロン51秒6の自己最速をマーク。2走前の阪神C(5着)は馬体重10キロ増。その頃からカイバをよく食べるようになり、負荷をしっかりとかけることができるようになった。藤原英調教師は「予定通りに仕上がった。体も気持ちも締まってきた」と納得の表情を見せた。
前走の京都牝馬Sは重馬場で初の斤量57キロと条件が厳しかったが、5着と崩れなかった。1400メートルから1200メートルを使うのは昨年、安土城S、CBC賞を連勝したときと同じパターン。中京の芝は2戦2勝と好相性でもあり、「すべては計算しているからね」とトレーナーは手応え十分だ。
昨秋のスプリンターズSを僚馬ストレイトガールで制した戸崎騎手は「ストレイトガールは繊細だけど、こちらはいくらかしぶとさがある。良馬場でも少し緩い中京はちょうどいい」と特徴をつかみ、国内スプリントGI連勝に意欲を見せた。
ディープインパクト産駒は7週連続でJRA重賞Vと絶好調。血の勢いも味方に、遅咲きの6歳牝馬がスプリント王者に上り詰める。 (渡部陽之助)
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