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13日に香港シャティン競馬場で行われた第25回ロンジン香港マイル(GI、芝1600メートル、1着賞金1311万香港ドル=約2億976万円)は、ライアン・ムーア騎手騎乗のモーリス(美浦・堀宣行厩舎、牡4歳)が中団追走から差し切って優勝した。勝ちタイムは1分33秒92(良)。日本馬による香港マイル制覇は、2001年エイシンプレストン、05年ハットトリックに続き、10年ぶり3度目となった。3/4馬身差の2着が5番人気のジャイアントトレジャー。さらに短頭差の3着がエイブルフレンドだった。他の日本馬は、どちらも直線でややスムーズさを欠き、ダノンプラチナが7着、フィエロが9着に終わっている。
日本のスーパースターが、世界の舞台でもその強さをぞんぶんに見せつけた。香港の最強マイラーにマークされながら、これを堂々と振り切ったモーリスが快勝。今年6戦6勝という締めくくりを、この舞台でやってのけた。文句なしの最強マイラー誕生だ。
レースはシークレットジャムが先行。コンテントメント、ビューティーフレームが続き、日本馬はモーリスが中団の外、フィエロ、ダノンプラチナはその後ろでインからレースを進めた。モーリスは1番人気エイブルフレンドにピタリとマークされる形となって直線へ。いったんはエイブルフレンドが前に出る形となり、馬群の中からジャイアントトレジャーも抜け出して内から迫ってきたが、再び盛り返したモーリスがこの2頭を振り切って3/4馬身差で快勝。ムーア騎手は香港ヴァーズ(ハイランドリール)に続き、この日GI・2勝目となった。堀調教師は豪GIジョージライダーS(リアルインパクト)に続き、今年2度目の海外GI制覇。
モーリスは、父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギーという血統。北海道日高町・戸川牧場の生産馬で、吉田和美氏の所有馬。通算成績は13戦8勝(うち海外1戦1勝)。重賞はGIIIダービー卿チャレンジT、GI安田記念、GIマイルチャンピオンシップ(2015年)に次いで4勝目。堀宣行調教師、ライアン・ムーア騎手ともに香港マイルは初勝利。
◆堀宣行調教師「良い状態で馬を送り出すことができました。海外遠征のときはいつも金曜追いで、今回も予定通りのスケジュールをこなすことができました。頑張ってくれた馬と騎手に感謝したいと思います」
◆ライアン・ムーア騎手「マイルチャンピオンシップからレース間隔が短いにもかかわらずこのような結果を残すことができたので、トップクラスのマイラーの仲間入りを果たしたと思います。ラスト1ハロンはとてもいい脚を見せてくれたと思います」
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