週開催の全レースVTRをくまなく見直し、着順・走破時計など、数値データだけでは判断できない“視覚的要素”を踏まえ、次走狙える馬（激アツ君）をピックアップします。


【7月15日(土)】
函館3R　3歳未勝利　芝1200m　雨　重
11番　ゴコウサス（7番人気4着）
パトVで見ると、内は馬が走るたびに掘れた土が舞い飛ぶ悪馬場。スタートに関して、特に悪いわけでもなかったが、枠順もあって自ずと中団より後ろの構えに。他が馬場を気にする分余計に目立つが、この馬の重馬場適性はかなりのものと思われる。3角からスーッと上がっていく時も直線で外に持ち出して追い出す時も、全く足元を気にする様子はない。好不調の原因が分かりかねる過去の成績だが、9戦して7戦が稍重以下のコンディションというのも重馬場適性に貢献しているだろう。次走もアテにはしづらい部分があるが“渋って人気薄”なら狙ってみる価値はありそうだ。　【次走注目度：B】

函館11R　G3函館２歳ステークス　芝1200m　曇　重
15番　ゼルトザーム（10番人気1着）
一応、重賞なので復習しておきたい。“この時期”“この距離”“この馬場状態”でのレース結果で、結論から言えば今日のメンバーに来年のクラシックを賑わす馬は恐らく一頭もいないのだが、それでも「重馬場の小回り芝1200mなら」という馬は見つかった。10番人気ながら勝ったゼルトザームは今日の条件、今日のメンバーならば一頭力が抜けていた可能性が高い。レースVで見てもパトVで見ても、とにかく道中の追走が極めて楽な感じで直線も追って抜け出してから、ゴール前では騎手が追うのをやめるような仕草が見られるくらいだ。来春のファルコンSくらいまで、現2歳世代の芝1200～1400mの重馬場のレースに出てきたら、狙ってみる価値はありそうだ。　【次走注目度：A】


【7月16日】
福島4R　3歳未勝利　ダ1150m　晴　良
6番　オブシディアン（7番人気5着）
前走後も激アツ君指名した馬だが、今回もまた目立つレースをしてくれた。550m通過31.6秒はミドル判定だが、上位はすべて先行馬。この馬の上がり36.0秒は2位に1秒差の圧倒的速さだ。レースVで確認すると、とにかく序盤から中盤の追走が忙しくてままならないという状況なので、もう少し長めの距離、具体的には1700mとか、未勝利を抜けられたならば府中ダ2100mあたりだと面白うそうな雰囲気。人気薄で出走する可能性が極めて高いので狙ってみたい。　【次走注目度：A】


函館11R　G3函館記念　芝2000m　曇　稍重
3番　ハヤヤッコ（7番人気5着）
レースレーティングが公開されたら改めて確認してみたいが、今日のレースは勝ったローシャムパークはもちろん強かったのだが、斤量を考えると内容的に一番強いレースをしたのはハヤヤッコだ。7歳で58.5kgを背負ってのこの着順、着差は立派としか言いようがない。レースVを確認すると、中団後ろから決して馬場の良くない内目のコースを通って、ゴール前は3着あるかという勢いで前との差を詰めている。次走が36戦目と大きな上積みは望めそうにないが、どのみちほぼほぼ人気薄が確定なので、馬場が渋って前がやり合うような展開のレースに出走してきたらチャンスがありそうだ。ローテーションを考えると札幌記念になるのか。展開、人気と相談しつつ狙ってみたい。　【次走注目度：A】


（文：のら~り）

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