『ＪＲＡホームページ』内の人気コンテンツ「今週の注目レース」でお馴染みの伊吹雅也が、今週末のメインレースをいち早く分析！　膨大な予想ファクターの中から、レースの「本質」が表れている最重要データ１点をピックアップします。ＪＲＡ最長距離のＧＩ、天皇賞（春）は血統面で明確な傾向がありました。

▼５月２日（土）東京１１Ｒ　青葉賞
【前走の条件別成績（2000年以降）】
●ＪＲＡ重賞　〔６・５・４・１９〕（複勝率44.1％）
●ＪＲＡ重賞以外　〔３・４・５・１０５〕（複勝率10.3％）
→前走でＪＲＡ重賞を走っていた馬が圧倒的に強いレース。中でも、前走が毎日杯だった馬は〔４・４・２・６〕（複勝率62.5％）と素晴らしい成績を収めています。

▼５月３日（日）東京１１Ｒ　スイートピーステークス
【単勝オッズ20倍未満だった馬の、前走の条件別成績（2000年以降）】
●ＪＲＡ重賞、オープン特別　〔６・７・４・２２〕（複勝率43.6％）
●ＪＲＡ重賞、オープン特別以外　〔３・１・３・２２〕（複勝率24.1％）
→こちらも前走で強敵を相手にしていた馬が強いレース。前走着順はまったく関係ないようなので、実績馬の巻き返しを期待しましょう。

▼５月３日（日）京都１１Ｒ　天皇賞（春）
【父系別成績（2004年以降）】
●父か母の父がリファール系種牡馬　〔３・２・１・１〕（複勝率85.7％）
●父も母の父もリファール系種牡馬以外　〔２・３・４・６７〕（複勝率11.8％）
→近年の天皇賞（春）はリファールの血を持つ馬が優勢。ディープインパクトやメイショウサムソンなどのチャンピオンホースだけでなく、イングランディーレやエリモエクスパイアといった伏兵陣もこれに該当しています。今年はアサクサキングス（父ホワイトマズル）、サンライズマックス（母の父ダンシングブレーヴ）、ゼンノグッドウッド（母の父ホワイトマズル）あたりに注目したいところです。

■執筆者プロフィール
伊吹　雅也（いぶき・まさや）
　『ＪＲＡホームページ』（http://www.jra.go.jp/）、『競馬王』(白夜書房)、『サラブレ』(エンターブレイン)、『POGの達人』(光文社)などで活躍中の若手競馬ライター。「競馬」や「レース」の本質を見抜く的確なデータ分析力に定評があり、現在は騎手と騎乗馬の相性をロジカルに分析する予想理論『カンフルジョッキー』で注目を集めている。

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