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先週の土曜に行われた東西の2歳重賞は大荒れとなったが、今週も京都では土曜メーンに第49回デイリー杯2歳S(芝1600メートル)が組まれている。朝日杯フューチュリティステークス(12月21日、阪神、GI、芝1600メートル)に向けた重要な前哨戦だ。
ナヴィオン(栗東・橋口弘次郎厩舎、牡)は前走のききょうSを直線一気の末脚で差し切った。新潟の新馬戦では上がり3ハロン32秒7の強烈な末脚を繰り出すなど、しまいの破壊力は突出している。1ハロンの距離延長と直線が長くなる京都の外回りコースになるのは好材料。ここで重賞を制して2歳チャンピオン決定戦に駒を進めたい。
オルフェーヴルの全弟アッシュゴールド(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は、夏の中京新馬戦で6着に敗れたが、ひと息入れて臨んだ前走を鮮やかな決め手で差し切った。今回は中3週のローテーションで、久々を使った上積みは十分に見込める。2歳戦から古馬まで息長く活躍できるのがこの一族。レースぶりに注目したい。
ケツァルテナンゴ(栗東・笹田和秀厩舎、牡)は新馬→中京2歳Sと無傷の2連勝。今回は3カ月半ぶりの実戦で、今週の最終追い切りがポイントになる。持ち時計で見劣るだけに、時計勝負に対応できれば今後への期待がふくらむだろう。
もみじSを直線一気で制したアルマワイオリ(栗東・西浦勝一厩舎、牡)は、祖母が2歳女王のスエヒロジョウオー。新馬戦は逃げ切り勝ち、札幌2歳Sは2番手からの競馬で差のない6着、そして前走と脚質に幅があるところを見せた。うまく折り合いがつけば、勝ち負けの期待も十分だ。
ほかでは使いつつ良化してきたタガノエスプレッソ(栗東・五十嵐忠男厩舎、牡)や、ハイレベルだった紫菊賞4着のジュヒョウ(栗東・高野友和厩舎、牡)、自己条件の黄菊賞と両にらみのフミノムーン(栗東・西浦勝一厩舎、牡)も注意が必要だ。
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