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今度こそ“究極”の瞬発力がうなりを上げる。音速の末脚でレッドオーヴァルが樫の女王に輝く。
デビュー5戦すべてで上がり3F最速をマーク。「あの細い体によくこれだけのバネを秘めている。頼りがいがありますよ」と、安田隆調教師も末脚には絶対の自信を持つ。
桜花賞は大外一気に突き抜けるかの勢いだったが、最後にアユサンの差し返しを許してクビ差2着。ただ、当時は10キロ減で7着に敗れたチューリップ賞から何とか立て直したという状況下だった。あれで勝負づけが済んだとみるのは早計だ。
1カ月のリフレッシュ放牧を挟み、今回の調整は順調そのもの。デビュー以来初となるCWコースでの最終追い切りを解禁し、ラスト1F11秒8と弾けに弾けた。「はち切れんばかりの活力にあふれています。桜花賞の忘れ物を取り戻したい」とトレーナーは勝つ気満々だ。
鞍上はミルコからクリスチャンへのデムーロ・ブラザーズ“黄金リレー”。兄→弟、または弟→兄と乗り替わった場合は今年、皐月賞Vのロゴタイプなど【4・2・0・2】と驚異的な成績を残している。
「ミルコからは2400メートルも大丈夫と聞いている。2走前に乗ったときより状態は良くなっているし、左回りのほうが合いそう。前走と同じような競馬で、今度はアユサンを差したい」と、クリスチャンはすでにパーフェクトな勝利へのシナリオを完成させている。あとは東京の長い直線で、自慢の破壊力を見せつけるだけだ。(夕刊フジ)
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