Pro tipster MAX > N.Okamura's TipTENNO SHO(SPRING) G1 - 28/4/2024 Kyoto11R |
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ラップギアコース適性値【瞬5平4消1】に近い比率の馬が有利 番馬名 【ラップギア】瞬発指数 01サリエラ 【瞬4平1消0】107 02ヒンドゥタ【瞬6平3消0】100 03プリュムド【瞬2平5消0】103 04ワープスピ【瞬4平3消0】105 05ブローザホ【瞬3平5消0】107 06ディープボ【瞬1平6消2】108 07タスティエ【瞬3平2消0】112 08ゴールドプ【瞬0平4消0】105 09シルヴァー【瞬4平3消1】108 10サヴォーナ【瞬4平3消0】106 11マテンロウ【瞬1平3消1】104 12ドゥレッツ【瞬3平2消1】111 13スカーフェ【瞬3平3消2】101 14テーオーロ【瞬4平4消0】111 15メイショウ【瞬3平4消1】 99 16チャックネ【瞬2平3消1】106 17スマートフ【瞬4平1消0】105 18ハピ 【瞬4平2消0】105 過去には純粋なスタミナくらべとも言われていた天皇賞(春)ですが、2000年以降辺りからは『スローからの瞬発力勝負になった』と言われるようになりました。しかしその認識は正しくないかもしれません。現在の天皇賞(春)は『スローからの瞬発力勝負』ではなく、『単に上がりの速い勝負』なのです。30年前、20年前の天皇賞(春)と比較して、前半(たとえば前半1000m)がスローになったという事実はどこにもありません。 もちろんそれは天皇賞(春)に限らず、JRA競走の、ありとあらゆる すべてのレースにおいて言えることでもあります。まず第一に競走馬の全体的なレベルアップ、そして体調管理や調教技術の進歩、加えて芝コースの整備など。こういった事象、とりわけ注目されるのは上がり3ハロンのタイムなのですが、上がり3ハロンに限らず、競馬のレースはすべて、タイムは昔より格段に速くなっています。 それらを考慮した上で、現代の天皇賞(春)が昔と同程度の前半1000mタイムであれば、それは現代においてのスローペースだと言えるのでしょう。しかしそれも違います。30年前、20年前の天皇賞(春)と比較して、前半タイムだけを比較しても天皇賞(春)は格段に速くなっているのです。5年ごとに過去10年を平均して約0.5秒ずつのペースアップ。これこそが現代の天皇賞(春)。決して『スローからの瞬発力勝負』ではないのです。 ■天皇賞(春)、前半1000mの通過タイム 1986年 62秒5 1987年 62秒1 1988年 61秒6 1998年 61秒7 1990年 64秒6 1991年 62秒5 1992年 62秒3 1993年 61秒9 1994年 64秒1 1995年 63秒7 1996年 61秒7 1997年 62秒0 1998年 63秒4 1999年 60秒9 2000年 60秒9 2001年 58秒3 2002年 65秒7 2003年 61秒4 2004年 61秒9 2005年 62秒8 2006年 60秒3 2007年 60秒3 2008年 61秒1 2009年 60秒2 2010年 60秒7 2011年 64秒2 2012年 60秒0 2013年 59秒4 2014年 61秒7 2015年 61秒4 2016年 61秒8 2017年 58秒3 2018年 60秒1 2019年 59秒8 2020年 63秒0 2021年 59秒8 2022年 60秒5 2023年 59秒7 ※1994,2021,2022年は阪神競馬場での施行。 しかし前半のタイムが速くなったこと以上に、上がりの時計が速くなっているのが、近年の天皇賞(春)の特徴。京都競馬場芝コース外回りは、3コーナーから4コーナーにかけて上り坂と下り坂があり、かつては『京都の坂はゆっくりのぼって、ゆっくりくだれ』という話もあったのですが、その訓示は すでに過去のモノになっていますね。 スローペースでもなく、瞬発力勝負でもなく、それでいて『スローからの瞬発力勝負』ではないかと囁かれるほどの上がりの速さ。つまりはこの『上がりの速さ』こそが現代の天皇賞(春)を予想する上での核になると考えています。 実際に1992年、メジロマックイーンが連覇していたころの天皇賞(春)は純粋なスタミナくらべのレースでした。それ以前、ミホシンザンやタマモクロスの時代もふくめて、天皇賞(春)は36秒台の上がりタイムを要するレース。すこし馬場が渋れば、たとえ現役最強級の馬でも38秒以上の上がりを要するレースだったのです。 しかし時は流れ、現代の天皇賞(春)。たとえどんなペースで流れようと、36秒台で上がってくるような馬では話になりません。たとえば過去10年の天皇賞(春)、勝ち馬の『レース前1~3着時の上がり3ハロン中央値』の平均は34秒6となっています。 この『1~3着時の上がり3ハロン平均』、1992年メジロマックイーンの頃は平均が36秒台だったのですが、2000年テイエムオペラオーの頃は35秒台後半、2007年メイショウサムソンの頃は35秒台前半と高速化が進み、2011年からの過去10年ではついに34秒台の34秒6ということになりました。前半1000mのペースが5年ごとに平均して約0.5秒ずつアップしているのに加え、上がり3ハロンのタイムはそれを上回る速度で高速化しているということです。 ■歴代天皇賞(春)勝ち馬、出走前1~3着時の上がり3ハロンタイム中央値 1991年 メジロマックイーン 35秒6 1992年 メジロマックイーン 36秒8 1993年 ライスシャワー 36秒7 1994年 阪神 1995年 ライスシャワー 36秒5 1996年 サクラローレル 35秒1 1997年 マヤノトップガン 35秒6 1998年 メジロブライト 34秒8 1999年 スペシャルウィーク 35秒4 2000年 テイエムオペラオー 35秒3 2001年 テイエムオペラオー 35秒3 2002年 マンハッタンカフェ 35秒2 2003年 ヒシミラクル 36秒2 2004年 イングランディーレ 36秒8 2005年 スズカマンボ 34秒4 2006年 ディープインパクト 34秒0 2007年 メイショウサムソン 35秒1 2008年 アドマイヤジュピタ 35秒0 2009年 マイネルキッツ 35秒0 2010年 ジャガーメイル 35秒1 2011年 ヒルノダムール 34秒7 2012年 ビートブラック 34秒9 2013年 フェノーメノ 34秒1 2014年 フェノーメノ 34秒2 2015年 ゴールドシップ 35秒2 2016年 キタサンブラック 34秒8 2017年 キタサンブラック 34秒8 2018年 レインボーライン 34秒7 2019年 フィエールマン 34秒2 2020年 フィエールマン 34秒3 2021年 阪神 2022年 阪神 2023年 ジャスティンパレス 34秒5 ※該当年天皇賞(春)出走前の成績から算出。 ※JRA芝のレースのみ集計。 ※中央値とは、順位が中央である値。データを小さい順(または大きい順)に並べ、真ん中に来る値のこと。こういった場合には平均値よりも中央値が相応しいのではないかと。たとえば『2、3、85』の平均値は30、中央値は3になります。 上記のとおり、近年の天皇賞(春)の勝ち馬は、2015年ゴールドシップを除くすべてが『1~3着時の上がり3ハロン中央値』が34秒1~34秒9のレンジに入っています。そして、そういった観点で近年の天皇賞(春)勝ち馬一覧を見てみると、2005年13番人気1着スズカマンボが34秒4、2009年12番人気1着マイネルキッツは35秒0、2011年7番人気1着ヒルノダムールも34秒7で、2012年14番人気1着ビートブラックにしても芝のレースに限れば34秒9。ともすれば(イメージ的に)速い上がりが使えないように見えた人気薄の勝ち馬たちでさえも、ちゃんとその辺りに好走レンジを持っていたのです。 この数値が速ければ速いほど良いという訳でもないのですが、現代の天皇賞(春)は上がりのスピード勝負。基準を下回る馬はスピード的に厳しいと見て、初手からバッサリと切り捨てて行きたいと考えています。しかし こうして見ると、G1・6勝馬 ゴールドシップが なかなか天皇賞(春)を勝てなかった理由も浮き彫りになってきますね。 ■2024年 天皇賞(春)出走馬予定、1~3着時の上がり3ハロンタイム中央値 (1)サリエラ 33秒8 ○ (12)ドゥレッツァ 34秒4 ○ (17)スマートファントム 34秒4 ○ (2)ヒンドゥタイムズ 34秒5 ○ (10)サヴォーナ 34秒6 ○ (14)テーオーロイヤル 34秒6 ○ (7)タスティエーラ 34秒7 ○ (13)スカーフェイス 34秒8 ○ (8)ゴールドプリンセス 34秒9 ○ (11)マテンロウレオ 34秒9 ○ (3)プリュムドール 35秒1 × (16)チャックネイト 35秒2 × (4)ワープスピード 35秒3 × (15)メイショウブレゲ 35秒3 × (9)シルヴァーソニック 35秒4 × (5)ブローザホーン 35秒6 × (6)ディープボンド 35秒6 × (18)ハピ 芝出走なし ---------- もうひとつ重要なのは、脚質です。天皇賞(春)勝ち馬に要求されるのは『距離を恐れない先行力』。距離に不安をもって直線まで仕掛けを待つような馬ではなく、3200メートルでも強気に乗られることが必須条件なのです。 言ってしまうと1986年以降、過去34年の天皇賞(春)、前走で4角7番手以下だった勝ち馬は1995年ライスシャワー(前走4角7番手)、1996年サクラローレル(前走4角8番手)、2003年ヒシミラクル(前走4角10番手)と2005年スズカマンボ(前走4角7番手)の4頭しか存在しません。38年で4頭、つまりは「10年に1頭」ぐらいしか勝てていないのです。しかも『4角5番手とか6番手』の馬も決して多くはなく、ベストは『前走4角4番手以内』。 ■2024年 天皇賞(春)出走馬、前走4角位置 (11)マテンロウレオ 1番手 ○ (1)サリエラ 3番手 ○ (6)ディープボンド 3番手 ○ (14)テーオーロイヤル 3番手 ○ (16)チャックネイト 3番手 ○ (7)タスティエーラ 4番手 ○ (4)ワープスピード 5番手 △ (5)ブローザホーン 5番手 △ (8)ゴールドプリンセス 5番手 △ (12)ドゥレッツァ 5番手 △ (3)プリュムドール 7番手 × (9)シルヴァーソニック 7番手 × (10)サヴォーナ 7番手 × (17)スマートファントム 7番手 × (2)ヒンドゥタイムズ 9番手 × (18)ハピ 10番手 × (13)スカーフェイス 11番手 × (15)メイショウブレゲ 11番手 × ---------- ここまでの話をまとめると、下表のように。 (1)サリエラ ○○ (2)ヒンドゥタイムズ ○× (3)プリュムドール ×× (4)ワープスピード ×△ (5)ブローザホーン ×△ (6)ディープボンド ×○ (7)タスティエーラ ○○ (8)ゴールドプリンセス ○△ (9)シルヴァーソニック ×× (10)サヴォーナ ○× (11)マテンロウレオ ○○ (12)ドゥレッツァ ○△ (13)スカーフェイス ○× (14)テーオーロイヤル ○○ (15)メイショウブレゲ ×× (16)チャックネイト ×○ (17)スマートファントム ○× (18)ハピ ×× 条件をクリアするにしても(1)サリエラの33秒8や 前走逃げの(11)マテンロウレオのような極端なものは好ましくないと考えると、(7)タスティエーラ、(12)ドゥレッツァと(14)テーオーロイヤル……普通に人気の3頭ですかね。格の高いレースで 前のほうに位置取って、しかも速い上がりが使える というのなら人気になって当然ということでしょう。 ダービーで◎を打った(7)タスティエーラですが(4番人気1着)、菊花賞でも本命に推したように(2番人気2着)、本質的には瞬発力より持久力で競り落とす長距離タイプと見ています。その菊花賞では(12)ドゥレッツァ、と言うよりもルメール騎手の奇襲に遭っての2着だったのですが、これは点数を付けるなら120点の神騎乗に屈した形。 レベル低めの世代とは言え、有馬記念6着は このメンバーに入れば十分に誇れる着順(しかも挟まれる不利があった)。見た感じ長距離馬の負け方でもあり、前走の大阪杯は単純に距離不足。菊花賞での貸しを返してもらうべく、ふたたび ヒタイのハートマークが可愛い馬・(7)タスティエーラで勝負します。 ---------- ※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。 ※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70~上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。 |
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