Pro tipster MAX > N.Okamura's TipSPRINTERS STAKES G1 - 29/9/2019 Nakayama11R |
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ラップギアコース適性値【瞬1平3消6】に近い比率の馬が有利 番馬名 【ラップギア】瞬発指数 01アレスバロ【瞬4平6消2】103 02ダノンスマ【瞬0平5消3】115 03セイウンコ【瞬2平7消5】106 04リナーテ 【瞬3平2消4】116 05レッツゴー【瞬5平3消2】108 06ノーワン 【瞬1平1消0】101 07モズスーパ【瞬2平2消3】104 08タワーオブ【瞬4平3消2】116 09ディアンド【瞬0平5消2】106 10ラブカンプ【瞬2平4消4】 73 11マルターズ【瞬2平6消1】 70 12ダイメイプ【瞬0平4消5】107 13ミスターメ【瞬2平4消1】115 14ハッピーア【瞬1平3消1】102 15イベリス 【瞬2平0消1】110 16ファンタジ【瞬1平2消2】111 ■ダノンスマッシュとタワーオブロンドン 能力的な比較なら、高値安定のダノンスマッシュと、最大瞬間風速のタワーオブロンドンといった感じでしょうか。とくにタワーオブロンドンの前走“差しての圧勝”は1200m重賞としてはかなり珍しいものでした。 しかもそのセントウルSでは17年ぶりに阪神芝1200mのレコードを更新。ちょうど17年前、このレースでレコードを記録したビリーヴは、直後にスプリンターズSを1番人気で快勝しています。 ならばタワーオブロンドンにも同様の期待がかかるというものですが、8月のキーンランドCで同馬を軽くあしらったのが、他でもないダノンスマッシュという構図。このレースではタワーオブロンドンが斤量を1kg余計に背負っていたというのも、ひとつの考えどころかも知れません。 しかしラップ的な適性を考えると、どちらも盤石とは言いがたく、スプリンターズSの勝ち馬像としては少しズレがあると考えています。どちらも過去に経験したことがないぐらいの厳しい流れを、意にも介さないほどの積極性で追走しないと勝ちは見えてこない計算。 具体的には、どちらも1200メートルとしてはスローなペースから末脚を伸ばすことで重賞を勝ってきたタイプ。強い弱いの能力的な話はさておき、ハイペースからのなだれ込みが基本形となるスプリンターズSに向く馬とは言い難いと考えています。 ■近年のJRA1200メートル重賞 春の高松宮記念と対を成す、秋のスプリント王決定戦、スプリンターズステークス。近年、芝1200メートルのJRA重賞はスローペース化の一途をたどっており、前半3ハロンの平均は3歳未勝利戦(の芝1200メートル)とほとんど変わらないところまできている。 数字を挙げてみると、2007年以降の3歳未勝利戦の『芝1200メートル・前半3ハロン』平均が34秒0。芝1200メートル・重賞の平均は33秒7。たしかに重賞のほうが速くはあるのだが、北九州記念と小倉2歳S(馬場の速い小倉の重賞)、そしてこのスプリンターズSの3レースを除けば、重賞平均は33秒9になってくる。3歳未勝利戦と0.1秒しか違いがなく、3歳以上500万下の平均(33秒9)と並んでしまうのだ。 500万下と重賞で、前半のペースがまったく同じ。これをスローペースと言わずに何と言うか。中距離や長距離だけの話ではない。筆者はこの現象を『真のスローペース症候群』と10年前以上もから指摘していたのだが、それは現在も変わらず進行形しており、しかも10年前よりさらにスロー化が進んでいる。 未勝利や下級条件戦の1200メートルと言えば、何が何でも先行有利。そういったレースで快速を飛ばして勝ち上がってきた馬たちが、やがて重賞に集うことになるのだが、上記の数字はあくまで (その後未勝利に終わる馬も含めての)平均。重賞まで勝ち上がってくるのは『平均以上』の快速馬であることは想像に難くない。 ならば、なぜそれらの快速馬たちが遅くなるのか。それは、鞍上や陣営の意志がレースに介入しているからだ。それは考えるまでもなく、後続馬の末脚を警戒してのことなのだろうが、レースのラップを比較していけば、その思惑が自ら(快速馬)の首を絞めていることが理解できるはずなのだが。 ■スプリンターズSの考え方 前置きが長くなってしまったが、実はこの話、スプリンターズSとはまったく関係がない。なぜならこのスプリンターズSはちょっと珍しい、スローペースにはならない『現代競馬では特殊な』1200メートル重賞だからだ。 先ほど芝1200メートル・重賞の前半3ハロン平均は33秒7と述べたのだが、スプリンターズSの過去10年の平均は33秒3。それが33秒3の小倉2歳Sと、32秒7の北九州記念、この3レースだけは他の1200m重賞とは別物と考えるべきだろう。ちなみにもうひとつのG1・高松宮記念は33秒7である。 ということで、スプリンターズSは毎年『ハイペース耐性』を第一に考えている。具体的には“1200メートル戦を33秒台前半で先行し、勝ち切った経験を持つ馬”が狙い目か。もう少し具体的な数字にすると、33秒7以上のペース、4角を4番手以内で勝利した経験を持つ馬。 下表のとおり、2000年以降スプリンターズS勝ち馬の多くは、該当年スプリンターズS出走前に、1200m戦を『前半3ハロン33秒6以内』で先行しての勝利経験を持っていた。 ※ハイペース耐性の調査。外国馬は除く。 2000年ダイタクヤマト 1999年仲冬S 2001年トロットスター 2002年ビリーヴ 2001年500万下、2002年佐世保S、北九州短距離S 2003年デュランダル 2004年カルストンライトオ 2001年葵S、北九州短距離S、2002年TUF杯 2007年アストンマーチャン 2006年未勝利戦、2006年小倉2歳S 2008年スリープレスナイト 2008年京葉S、2008年北九州記念 2009年ローレルゲレイロ 2009年高松宮記念 2011年カレンチャン 2011年キーンランドC 2012年ロードカナロア 2010年の新馬戦、2012年セントウルS 2013年ロードカナロア 2010年の新馬戦、2012年セントウルS 2014年スノードラゴン 2012年の1000万下 2015年ストレイトガール 2016年レッドファルクス 2017年レッドファルクス 2018年ファインニードル 2017年水無月S 2015年~2017年は3年連続でその条件を満たしていない馬が勝利してしまったのだが、それでもまだこのメソッドは捨てがたく思う。なぜなら、 2000年 ダイタクヤマト 単勝257.5倍 1着 2009年 ローレルゲレイロ 単勝13.8倍 1着 2011年 カレンチャン 単勝11.2倍 1着 といった人気薄の勝ち馬たちも、漏れなくこの条件を満たしていたからだ。しかも、今年それに該当する馬は セイウンコウセイ ダイメイプリンセス モズスーパーフレア の3頭しか存在しない。ダノンスマッシュもタワーオブロンドンも、ハイペースのスプリント戦を先行して勝った経験がない。 ■スプリンターズSの考え方(2) そしてデータをもうひとつ。拙作・ラップギアに絡んだ話なのだが、G1になって以降(1990年以降)のスプリンターズS勝ち馬は、2000年ダイタクヤマト以外の勝ち馬24頭すべて、ラップギア分類・消耗戦での複勝率が50%以上だった。人気薄の勝ち馬も含め、外国馬を除く27頭中26頭が該当(該当率96%)。これはスプリンターズS勝ち馬の必須条件と言えるのではないかと考えられる。 ■歴代スプリンターズS勝ち馬の、ラップギア分類・消耗戦の複勝率 1990バンブーメモリー 消耗戦複勝率 50% 2着馬 3着馬 1991ダイイチルビー 消耗戦複勝率100% 1992ニシノフラワー 消耗戦複勝率100% 1993サクラバクシンオー消耗戦複勝率 71% 1994サクラバクシンオー消耗戦複勝率 80% 1995ヒシアケボノ 消耗戦複勝率 75% 1996フラワーパーク 消耗戦複勝率100% 1997タイキシャトル 消耗戦複勝率100% 1998マイネルラヴ 消耗戦複勝率100% 1999ブラックホーク 消耗戦複勝率100% 2000ダイタクヤマト 消耗戦複勝率 46%X 2001トロットスター 消耗戦複勝率 69% 2002ビリーヴ 消耗戦複勝率 63% 2003デュランダル 消耗戦複勝率 67% 2004カルストンライトオ消耗戦複勝率 50% 2005サイレントウィット外国馬 2006テイクオーバーター外国馬 2007アストンマーチャン消耗戦複勝率 80% 2008スリープレスナイト消耗戦複勝率 83% 2009ローレルゲレイロ 消耗戦複勝率 50% 2010ウルトラファンタジ外国馬 2011カレンチャン 消耗戦複勝率100% 2012ロードカナロア 消耗戦複勝率100% 2013ロードカナロア 消耗戦複勝率100% 2014スノードラゴン 消耗戦複勝率 56% 2015ストレイトガール 消耗戦複勝率 60% 2016レッドファルクス 消耗戦複勝率100% 2017レッドファルクス 消耗戦複勝率100% 2018ファインニードル 消耗戦複勝率 73% ※該当年スプリンターズS出走前の集計。外国馬は除く。 ■2019年スプリンターズS出走馬の消耗戦複勝率 ダノンスマッシュ 100% ○ タワーオブロンドン 100% ○ ディアンドル 100% ○ イベリス 100% ○ リナーテ 83% ○ ファンタジスト 66% ○ モズスーパーフレア 60% ○ レッツゴードンキ 57% ○ ハッピーアワー 50% ○ ラブカンプー 50% ○ セイウンコウセイ 39% × ダイメイプリンセス 33% × アレスバローズ 33% × ミスターメロディ 33% × マルターズアポジー 20% × こちらはダノンスマッシュやタワーオブロンドンがクリアしているものの、先に挙げた3頭のうち、セイウンコウセイとダイメイプリンセスの2頭が引っ掛かることに。そうなると残るは(7)モズスーパーフレア1頭だけということになる。 同じ1200メートルG1でも高松宮記念とは違い、ハイペースからのなだれ込みが基本形となるスプリンターズS。ハイペース覚悟でハナを切る競馬を押し通せば、それこそ楽勝しても不思議はないぐらい、適性的には突き抜けている。瞬発力を測る指数で見劣るのは仕方のないこと。ダノンスマッシュやタワーオブロンドンがが相手でも、ここは4戦【3-1-0-0】の中山適性を存分に見せつけてくれるはずだ。 ---------- ※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。 ※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70~上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。 |
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