Pro tipster MAX > N.Okamura's TipSHUKA SHO G1 - 16/10/2016 Kyoto11R |
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本命、大穴、自由自在。特定のラップを得意とする馬だけを買っておけばOK。そんな夢のような時代が、秋華賞には存在した。拙作『ラップギア』で表現するならば、平坦ラップを得意とする馬のレース。 それは桜花賞やオークスで要求される適性とはまったくの別物であり、桜花賞やオークスのみならず、トライアルも含めた牝馬三冠戦線全体においても特異なレース。それが宝の山ともいえる、かつての秋華賞だった。 しかし、それも2011年までのこと。2012年以降、平坦ラップを得意とする馬は4年連続で戴冠できず、瞬発タイプの馬が4連勝。4年も続けば、そろそろ考えを変えねばなるまいか。・・・ とくに2014年と2015年はショウナンパンドラ、ミッキークイーンと、連続で【瞬6平0消0】の純粋な瞬発特化型の馬が勝利。これには大きな衝撃を受けることになってしまった。平坦ラップ巧者というだけでは通用しない、もはや新時代の秋華賞か。 ただし2012年以降も、結果的に平坦ラップでの決着は続いている。1996年の第1回からの過去20年で、瞬発ラップでの決着は3度のみ。“瞬発力勝負を得意とする馬”が瞬発力を発揮して勝ったのは、2007年ダイワスカーレット1頭だけではないかと考えている。逃げ馬が4角先頭で勝ったレースであり、見た目にはわかりづらいかもしれないが、ラップギア的には「▼11▼2△4」の純然たる瞬発戦だった。これはダイワスカーレットの、卓越した能力の賜物だろう。 秋華賞が平坦ラップになりやすい理由は、まず京都芝2000mのコース形状にある。3コーナーから緩やかな下り坂が続き、4コーナーから直線に入っても登り坂のない京都競馬場は、芝2000mに限らず、すべてのコースが全般的に平坦ラップになりやすい。 加えて秋華賞というレースは、ハイペースになりやすいという特徴もある。この時期の3歳(トップクラスの)牝馬は、古馬1600万下とほぼ同じか、若干及ばないくらいのレベルであるはずなのだが、京都芝2000mで行われる秋華賞のペースは、同コースの1600万下のレースと比較すると前半3ハロンで0.5秒以上も速くなる。これは秋華賞のトライアルであるローズSや紫苑Sと比較しても、異様なほどのハイペースだ。 ゆえに今年の秋華賞で提案したいのは、ハイペースの平坦ラップで好走した馬を狙うという手法。平坦ラップへの適性を無視するのではなく、トータルで瞬発力が優勢となっている馬も含めて、別方向から再考してみようということだ。牝馬限定戦は基本的に(牡馬混合戦よりも)スローになることが多いので、(上位人気のなかにも)これをクリアできている馬は比較的少ない。 瞬発戦にしか出走経験のなかった2014年、2015年の【瞬6平0消0】ショウナンパンドラとミッキークイーンは別として、それ以前の2013年メイショウマンボ、2012年ジェンティルドンナなど、ほとんどの秋華賞勝ち馬は“ハイペースの平坦ラップで好走”した経験を持っていた。それを含めての【瞬4平1消0】であり【瞬4平2消0】。 今年の秋華賞の登録馬22頭を一覧して、上記条件に該当しそうな馬は5頭~6頭ほどか。そのなかには「△3▼3△3」の紅梅Sを快勝したシンハライトも含まれていたのだが、同馬は今月4日に左前浅屈腱炎を発症して出走を回避することになってしまった。 続いて、「▼4△3±0」の紫苑Sも含まれてくる。ただしこちらは3コーナーでよろけた馬がおり、そこで大きく流れが淀んだレース。最もスムーズな競馬ができていたのが、勝ち馬であるビッシュだったという点は考えどころだ。 ここが今回の秋華賞、最大のキーポイントになるのだろう。個人的には、派手なレースぶりほどの価値はないと判断。よって、1番人気が確定的なビッシュではなく、残る該当馬3~4頭のなかから狙いを絞っていきたいと考えている。 ……と、ここまでが週半に http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7898 のコラムに書いた秋華賞考察であり、ここから続きを書いていこう。上記条件に該当する馬は、出走を回避したシンハライトと、紫苑ステークス勝ち馬の(10)ビッシュ、あとは(7)ヴィブロスと(11)フロンテアクイーン、(12)ウインファビラスを想定してのものだった。 (7)ヴィブロスは紫苑ステークス2着、(11)フロンテアクイーンは500万下の菜の花ステークス2着、そして(12)ウインファビラスはメジャーエンブレムの2着に入ったG1・阪神ジュベナイルフィリーズがそれに該当するのではないかと考えてのことだ。 (11)フロンテアクイーンは「▼4△3±0」平坦戦の紫苑ステークスに出走し、3着に好走。同レースで(7)ヴィブロス(2着)と(12)ウインファビラス(8着)は大きな不利を受けている。 とくに(12)ウインファビラスはまったく冴えない近走だったが、チューリップ賞、桜花賞、オークスの3戦は、3戦すべて瞬発戦。(12)ウインファビラスの真骨頂が「▼1▼2△11」の厳しい平坦戦でメジャーエンブレムに迫った阪神ジュベナイルフィリーズのようなレースであるとすれば、度外視しても良いと言える3戦だ。 平坦戦への適性を再確認すべき紫苑ステークスで、不利を受けて競馬にならなかったのは残念だが、だからこそ穴馬としての魅力が増したとも考えられるのではないか。 (11)フロンテアクイーンにしても10番人気以下になることが濃厚な人気薄だが、春にはG3・クイーンS2着で、G2・フローラS4着、さらにはG1・オークスも6着には来ており、弱い馬では全然ない。それぐらいの世代上位が紫苑ステークスで3着に好走しているのに、それでも一気に人気を落としてしまうという理不尽。 そして極めつけは紫苑ステークス2着の(7)ヴィブロスだろう。3コーナーでの不利がなければ(10)ビッシュに勝てていたと断言することまでは出来ないが、もっと良い勝負になっていたことだけは確実。仮に僅差の競馬なら、(ヴィルシーナの全妹という)血統的な魅力も強調され、秋華賞のオッズは(10)ビッシュ3.5倍、(7)ヴィブロス4.0倍ぐらいになっていたのではないか? もちろん(7)ヴィブロスが勝っていれば、このオッズが逆になっているはず。 こりゃ(10)ビッシュで決まりだなんて言ってる場合じゃない。(7)ヴィブロスの妄想オッズが4.0倍だとするならば、(11)フロンテアクイーンと(12)ウインファビラスの3頭ぜんぶ買っても十分にお釣りがくる。 そういう方向に結論を持っていくべき根拠は、紫苑ステークスのラップが驚くほど平凡なものだったからだ。つまり、3コーナーでの事件がなければ、まったく別のレースになっていたのではないかと、その疑念が強いからであることに他ならない。 ■告知 LINE@はじめました LINE ID : @keiba_jp ラップギアに関する質問等にお答えします。ラップギアに限らず、競馬全般フリートークも大歓迎。岡村信将と友だちになろう! LINEメニューの 「友だち追加」 で 「ID検索」 を選択して、 「 @keiba_jp 」 と入力して検索してください(@も忘れずに)。 ※ 1対1トークは、他の人にトークの内容を見られることはありません。個人的な対応、1対1の個別チャットとなります。 |
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