予想されるベストの適性値は「352」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が5%優勢。
あれあれ…? 前日最終オッズを見ると、瞬発指数1位の馬が15番人気と16番人気。(7)アップドラフトも(9)シンボリウエストも、上位人気を争うことはナイとしても、この近走成績、最低人気を争ってていいのだろうか? 最低人気、つまりは最も勝利から遠いと思われる2頭。たしかに他の出走馬を見ると、伏兵多数でなかなか印が回りきらないような状況ではあるが。
そしてそれに加え、前日最終1.6倍の人気を集めた(11)ヒカルオオゾラ。この馬の存在が(7)アップドラフトと(9)シンボリウエストの単勝オッズを100倍超に導いているのだろう。さすがに最終的には60~80倍辺りになると思うのだが、それでも最低人気を争うことは必至。さてこの2頭、どうしたものか。
その前に語るとしたら、やはり最初は(11)ヒカルオオゾラ。この馬はラップギア適性値「瞬6平1消2」なのだが、そもそも瞬発戦への出走が圧倒的に多い。平坦戦は2戦1連対であり、消耗戦に関しては2戦2連対。つまり一概に瞬発特化型とも言えない馬だ。いや、むしろこの歯がゆい成績は瞬発戦ばかりを走っていたからと考えることも。
(7)アップドラフトと(9)シンボリウエストを除外して考えると、気になるのは(1)ケイアイライジン。この馬もラップギア適性値「瞬3平1消0」の瞬発型と出ているのだが、過去7走のうち6走が瞬発戦への出走、平坦戦も1戦して1勝なのである。しばらくはこの(1)ケイアイライジンが◎のつもりで考察を進めていたのだが、どうもこの馬は前半の追走がタルい。
(7)アップドラフトの弱点もその辺りだと考えていたのだが、その(7)アップドラフトよりもさらにタルい。レース映像を見ると1800mでも4角手前からムチが入っていることが多く、今回の京成杯AHはそれよりもさらに速いペースが想定される。いくら1枠とはいえ、開幕週の馬場において、そのズブさは致命的ではないか?
断腸の想いで(1)ケイアイライジンの◎を回避し、そうなると、少なくとも先団の追走に苦労しないのは…(9)シンボリウエストか? もう9歳になってしまったのだが、元はといえばシンボリ牧場が「あえてアトルランドでデビューさせた」ほどの期待馬だ。
地方所属時代は主にダート1600mで勝ち鞍を挙げており(10戦8勝)、中央に来ても芝1500mと1600mのレースを2戦2連対。オープン入り後の伸び悩みは、むしろ1000mや1200mのレースばかりを使われていたことが原因とも考えられる。
実際に(9)シンボリウエストのラップギア適性値は「瞬2平2消2」なのだが、出走が多いのは消耗戦。少なくとも消耗戦よりは瞬発、平坦戦のほうが向く馬だと思われる。1200mよりも消耗しない1600mの距離、余力を持って先団で競馬ができれば、そのままゴールまで持ちこたえる場面もあるのではないか。鞍上が1600mの距離に臆しさえしなければ…!
あとは、たまにマイルに対応できるスピードを見せる(7)アップドラフトなんかも、プロスペクト的な意味合いで狙ってみたいところ。
http://blog.livedoor.jp/lapgear/archives/cat_34310.html
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/5374176/ |