予想されるベストの適性値は「028」で、消耗戦を想定。
脚質的には先行馬が30%優勢。
消耗戦の想定だが、重賞クラスになると、普通は直線バテバテの消耗するような流れであっても、キッチリと伸びてくる馬が存在する。それゆえこのオーシャンSは過去3年のうち2回が平坦戦決着なのだが、どちらにしろ、楽な流れで収まることは考えづらい。勝負どころで伸びてくる馬が存在するにしても、それは厳しい流れに耐えた後に、それでも伸びることのできる馬。つまり、消耗適性がない馬には厳しいレースという考えで間違いはない。
そういった観点から、まず気になる人気馬は(11)サープラスシンガー。1月の淀短距離Sを快勝した同馬だが、それは「±0▼2△8」という平坦決着ラップギア、4角単騎先頭という楽な流れでのものだった。1200mの逃げ馬にしては珍しい存在ではあるが、基本的にはラップギア適性値「瞬2平5消3」が示すとおりの平坦馬。厳しい流れを押し切るタイプではなく、どれだけ楽をさせてもらえるかがポイント。ん、でも今回は他に速い馬が多くないので、一考の価値はアリか。
(9)キンシャサノキセキと(16)モルトグランデは同じ「瞬2平4消2」の平坦型。ある程度のハイペース耐性はあり、消耗戦もこなせるのだが、やはり1200m戦ではどうしても少し後方からの競馬になってしまう。そうなると、末脚を特に強調できるタイプではないので、位置取りとして楽観まではできないところ。
(7)アーバニティは「瞬4平0消1」の瞬発馬と表記されているのだが、この馬にしても、消耗戦を走ったのは前走が初めてであり、消耗戦に関しては1戦1勝となる。レース映像からは各馬がストップする中、1頭だけ一瞬で突き抜けた感があり、純粋な消耗馬とは思えなかった。
しかし前半3ハロン33秒5のペースを4番手で追走できた辺り、速い流れに対する耐性はかなりのモノがありそうだ。今回(11)サープラスシンガーや(8)マチカネハヤテが刻むラップはそれよりも若干緩いと予想され、そうなると前走の再現も。この馬が(11)サープラスシンガーを一瞬の脚でアッサリと交わし、(9)キンシャサノキセキや(16)モルトグランデは後方から届かない。そんな場面も十分に想像できるレース内容だった
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
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