予想されるベストの適性値は「910」で、瞬発戦を想定。
脚質的には差し馬が55%優勢。
瞬発指数1位の(10)アルコセニョーラは、前走・新潟記念が好内容だった。牡馬を相手にあんな競馬ができるとは思いもよらず。しかしこの馬の成績をよく見てみると、オープン入りの2007紫苑S勝ちのあと、G1を除くすべての出走レースが平坦戦もしくは消耗戦だった。紫苑S時点での同馬のラップギア適性値は「瞬5平1消0」。そして久々の瞬発戦となった新潟記念で単勝49.1倍の瞬発力が爆発したということか。
それなら同じく「瞬9平1消0」瞬発戦想定のここでも…とも思うのだが、このレースはある程度前に行く馬に有利な傾向にあり、後方一手の(10)アルコセニョーラにはかなり厳しい流れになりそう。後方一手と言えば(13)キストゥヘヴンなんかもそれに類するところだろう。
このレースの過去の勝ち馬を見ると、ラップギア適性値「瞬2平4消0」のデアリングハートやオースミハルカといった平坦馬の名前も見受けられるのだが、この両馬は単に瞬発戦への出走が少なかっただけで、むしろこのレースのあとは瞬発戦での活躍が目立っていた。その点に関しても、⑬キストゥヘヴンはそこに当て嵌まりそうにはない。
このレースの歴史を作ってきたのは瞬発馬。そう考えると(7)カワカミプリンセスもどうだろう。たしかにラップギア適性値「瞬3平3消0」の両用型と出てはいるのだが、2006オークスの勝ち方、2006秋華賞の勝ち方を見るに、瞬発力よりも持続力のほうが強く出ているというイメージがある。
ということで、◎はブルーメンブラット。この春は阪神牝馬Sとヴィクトリアマイルでエイジアンウインズと僅差の競馬。府中牝馬Sで想定される流れは2006年の「▼8 ▼6 △6」に近いところで、ウオッカとハナ差の接戦を演じた2008ヴィクトリアマイルのラップギアが「▼9 ▼2 △5」。末脚は持続しなくていい。稀代の瞬発力を持っていたアドマイヤベガ(※1)の産駒には、スパッと切れる脚を期待したいのだから。
(※1)
アドマイヤベガの勝った1999日本ダービーのラップギアは「△5 ▼19 △11」。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/5374176/ |