Pro tipster MAX > N.Okamura's TipSATSUKI SHO G1 - 17/4/2016 Nakayama11R |
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2004年の12月19日。そこから数えて2910戦目、ついにその馬が現れた。衝撃のディープインパクト・新馬戦、それに比肩する新馬戦ラップを目撃することができたのだ。当時、ディープインパクトを“10年後の最強馬”と評していたのだが、11年近い月日を要して、その馬は現れた。 父であるディープと史上最強論を争うべき存在、(11)サトノダイヤモンドである。 ドゥラメンテもオルフェーヴルも、こと“新馬戦でのパフォーマンス”という括りではディープインパクトの足元にも及ばない。もちろん、リオンディーズやマカヒキだって遠く及ばない。そこに突如として現れたサトノダイヤモンド。2015年の11月8日。この日、この馬の登場にどれだけ歓喜したことか。 13.5-12.2-13.8-13.5-13.0-12.4-12.0-11.4-10.8-11.2 13.0-12.1-13.1-13.4-12.7-12.0-12.6-11.7-11.7-11.5 良馬場の阪神芝2000mと、重馬場の京都芝2000m、単純に数字だけを比較しても意味はない。しかしある一点において、(11)サトノダイヤモンドはディープインパクトと同レベルの資質を見せていた。おそらくディープ以前に記録されたことはなく、その後11年だれも近づくことすらできなかった領域に、(11)サトノダイヤモンドは確実に足を踏み入れたのだ。 ということで、『競馬 最強の法則』2016年5月号で示したとおり、今年の3歳は(11)サトノダイヤモンドの1強だと考えている。 エアスピネルとリオンディーズが朝日杯フューチュリティSを賑わせた翌週、(11)サトノダイヤモンドが500万下に出走。そのレースで得た感想が「ディープインパクトに近い存在。この世代だけでなく、近年のクラシックホースと比較しても、この馬が一番強いのではないか。」というものだった。 さらにその翌週、ハートレーがデビュー2戦目でホープフルSを勝ち、この頃から(15)エアスピネルと(16)リオンディーズ、それに(11)サトノダイヤモンドとハートレーで4強と言われ始めたようにも記憶している。 その後さらに(3)マカヒキが2戦2勝としてそれらの輪に加わり、ハートレーは共同通信杯で9着に敗れて現在の形に。(16)リオンディーズに2度敗れた(15)エアスピネルは3強、4強論から外され、皐月賞では4番人気も危ういような位置にまで追いやられてしまった。 話を戻して(11)サトノダイヤモンド。きさらぎ賞のレース振りから得た感想は、「ディープインパクトに近い存在」から、さらにもうひとつランクを上げて「ディープインパクトに比肩する存在」というものになった。 (11)サトノダイヤモンドはディープインパクトの再来である。当時1番人気に◎を打つこと異様に嫌っていた筆者が、単勝1.0倍の菊花賞も含めて、それでも国内全戦で◎を打たざるを得なかった、あのディープインパクトの再来である。 日々進化するサラブレッドに於いても、「たとえ10年後に生まれていても最強馬たりえるだろう」と最高の賛辞を贈ったディープインパクト。それに比肩する馬が11年の時を経て、ついに現れたのだ。 “末脚の速さ”を馬の能力と呼ぶのなら、無理なく好位が取れる先行力だって能力のひとつであるはず。掛かることのない気性、操舵性の良さ。これらは(16)リオンディーズにも(3)マカヒキにも、ドゥラメンテにもオルフェーヴルにも優る、サトノダイヤモンド第二、第三の武器である。スタートに難のあったディープ以上にパーフェクトな存在とまで言えるのかも知れない。 次に新馬戦と2戦目を相当なハイレベルなラップで勝ち上がってきた(3)マカヒキ。これも相当な馬だとは思う。しかしこの馬の評価を上げた弥生賞、そのラップは前半の3ハロンと後半の2ハロンは驚くほど速いものの、中盤はシッカリと緩んでおり、世間で言われているほどの超ハイレベル戦というわけでもない。前半の速さはハナを争ったケンホファヴァルトの功績であり、評価できるのは11秒3-11秒3と減速なく続いた最後の2ハロン。ここはマカヒキの功績だろう。 今のところ折り合いにも難はなさそうだが、差し馬ではあっても、いわゆるスローペースの差し馬。上がり時計は速いほど良いはずで、好走馬の“上がり3ハロン平均”が35秒台になっている皐月賞より、それが34秒台前半となるダービーのほうが向くのではないかと考えている。能力的には評価しているのだが、脚質的にも(後述)皐月賞というレースに限っては少し評価を落とすべきだ。 (16)リオンディーズに関しては、実はそんなに強い馬だとは思っていない。いや、強いことは強いんだろうけど、(11)サトノダイヤモンドや(3)マカヒキに比べると、大きく劣る存在だとしか思えないのだ。デビュー2戦目でG1を制した朝日杯フューチュリティSにしても、負けてなお強しと言われた弥生賞にしても、ラップ的には平凡の域を抜け出せていない。 例年レベルの朝日杯と弥生賞、そこを1着と2着で通過した馬よりも少し劣るぐらいの感覚だ。正直なところ、なんでこんなに人気になっているのだろうと不思議に思うレベル。2戦目でのG1制覇がセンセーショナルだったからか? あぁ、朝日杯フューチュリティSの映像は確かにセンセーショナルだったかな。 そういった理由で、その3頭で決まるとは微塵も考えていないし、4番人気以降の馬が加わってくる可能性も十分にあると思っている。だって4番人気以降の中にも楽しみな馬が数頭いるのだから。 例えば(14)ロードクエスト。「最強の法則」誌上ではちょっと難クセ付ける形になってしまったのだが、末脚だけの比較なら(3)マカヒキにだってヒケは取らない。(3)マカヒキが持て囃されているのは、その末脚であるはず。それと同等レベルの末脚は既に示しているはずなのだ。脚質的に色々と注文が付くタイプではあるのだが、「(3)マカヒキに先着するなんてあり得ない」という馬でもないはずだ。 しかし皐月賞は基本的に“前に行ける馬のレース”で、ドゥラメンテやゴールドシップなど、末脚で制した馬も含め、過去20年を見ても“前走で後方から競馬を進めていた皐月賞馬”は、2000年のエアシャカール、ただ1頭だけだった。 1986年以降の27年でも、エアシャカールと1993年ナリタタイシンぐらいのものであり、今年それに該当する馬(前走後方からの馬)は(8)ミッキーロケット、(10)トーアライジン、(3)マカヒキと(14)ロードクエストの4頭。(3)マカヒキにしても(14)ロードクエストにしても、アタマ(1着)からは狙えないと思うのは、これも理由のひとつだったりする。 近年あまり見かけなくなってしまったが、1999年以前の皐月賞は平坦馬が活躍すべきレースだった。ラップギア適性値でいうと「瞬2平2消0」のような馬。自分としても、過去には「瞬2平2消0」のような、ダービーでは絶対無印にするような馬にも◎を打ってきた。 しかしそれも瞬発・平坦、同数まで。瞬発力より平坦が優っている皐月賞馬は1998年セイウンスカイ「瞬1平2消0」までさかのぼらなければ存在せず、さらにその前は1993年ナリタタイシン「瞬2平3消1」。 ラップギア的な平坦タイプ、すなわち2002年勝ち馬「瞬1平1消0」ノーリーズンや2004年勝ち馬「瞬1平0消1」ダイワメジャー、そして2007年勝ち馬「瞬2平1消0」ヴィクトリーのようなタイプだ。 10年前よりも一層の瞬発化が進む現在、このタイプの皐月賞馬を望むのは厳しくなってしまったと感じてはいるのだが、勝ち馬には届かなくとも、平坦馬の2着なら2010年「瞬2平2消0」ヒルノダムール、2012年「瞬2平2消0」ワールドエースや2014年「瞬2平3消0」トゥザワールドなど、近年でも複数の例がある。 そういったタフな流れ、瞬発力が削がれる流れになった場合、浮上してくるのは「瞬1平2消0」のプロフェット、次いで「瞬2平2消1」のマウントロブソンではないかと考えるような手もある。 このように、2着や3着の候補は次々に出てくるのだが、勝ち切るという意味では本当に(11)サトノダイヤモンドしか見当たらない。仮に(11)サトノダイヤモンドが自分が考えているよりも遥かに弱い馬だったとしても、それでも(11)サトノダイヤモンド以外の勝ち馬が見えてこない。 逆に2着や3着の候補がこれだけ見えているのなら、それをこそ狙ってみるべきか。そうなると(16)リオンディーズも(3)マカヒキもバッサリと切ることはできなくなってしまうのだが、2頭とも3着以内に入れないという可能性も決して低くはないと考えているなら、やはりヒモ穴狙いだろう。 その候補として考えられたのは (3)マカヒキ (16)リオンディーズ に加えて (4)アドマイヤダイオウ (7)ウムブルフ (15)エアスピネル (13)プロフェット (14)ロードクエスト の計7頭。均等買いでも三強の一角が崩れればプラスになるはずで、二角が崩れれば(11)サトノダイヤモンドがアタマの馬券でも高配当確定コース。相手7頭で3連単42点になるはずだが、あえて(16)リオンディーズと(3)マカヒキが2着と3着になる組合せ(3強決着)を外して、40点にしても良いぐらいだ。 |
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