予想されるベストの適性値は「172」で、平坦戦を想定。
脚質的には先行馬が15%優勢。
本来なら(3)ビービーガルダンが横綱相撲で勝てるレース。重賞2勝、G1・スプリンターズSでも2008年に3着、2009年には2着している実力馬。しかも1200mが得意というわけでもなく、ラップギア的にもむしろ1400mの馬。ひと息入っての鉄砲駆けもプラス材料で、まさに非の打ち所がない。買って間違いのない1頭ではあると思う。
ただし馬としてのスケール、その1点においてのみ、(10)トライアンフマーチが(3)ビービーガルダンを圧倒的に上回る。今はまだ重賞未勝利の皐月賞2着馬というポジションだが、この馬はまだ奥がある。マイル路線転向は大正解と見た。
しかしまさか、1400mに出てくるとは。この阪急杯は2005年まで1200mのレースで、その当時の記憶が残っていたからか、週頭には「1200mにトライアンフマーチが!」なんて思ったのだが、いやそれにしても1400mだとしてもちょっとした驚きだ。てっきり1800mや2000mも未練がましく使ってくるものだと思っていたので。
そういえば母のキョウエイマーチも1997年秋華賞の後はスパッと1200~1600m路線に切り替えてきた。ということは、(10)トライアンフマーチも1200~1600m路線なのか? 1200mに関してはなんとも言えないが、1400mはアリだと思う。
(10)トライアンフマーチのラップギア適性値は「瞬5平1消0」。一見すると完璧な瞬発力タイプだが、平坦戦は2戦しての1連対。しかもその1連対は皐月賞2着であり、消耗戦想定ならまだしも、平坦戦想定ならそれを理由に消す材料にはならない。
皐月賞以降はしばらく追い込み脚質になっていたのだが、今思えばそれは距離に対する不安だったのか? そう思えるほど前走は1600mのペースを楽々と先行していた。これはむしろ、1600mよりもさらに一本調子な1400mのほうが良いのでは?
さすがに1200mに関しては現時点では何とも言えないが、1400mでも後方に取り残される心配はなさそうだし、そのペースで末脚が鈍るとも思えない。この馬が1400mでも1600mのようなレースができるなら、末脚に関しては(3)ビービーガルダンよりも圧倒的にこの馬だ。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの(ラップギア)。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性の
バランスのみを表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップ
タイムから考えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※ラップギア適性値や瞬発指数について、詳しくは下記URLをご覧ください。
http://saikyo.k-ba.com/members/lapgear/about.html |