予想されるベストの適性値は「361」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が15%優勢。
連勝が途絶えても人気の落ちない(11)ウォータクティクス。この馬の6連勝は、それぐらい鮮やかだったということだろう。見返せば、未勝利、500万下から、1000万下、1600万下、オープン特別、G3と天井知らずの総逃げ切り。しかも6連勝目のアンタレスSはレコードタイムのオマケ付きだ。逃げてレコードタイムを出せる馬は、それだけで賞賛に値する。
しかし走破タイムはともかく、ウォータクティクス自身が刻んだラップタイムを見てみると、準オープンまではともかく、オープンでの2走では劣化が目立っていた。結果的に勝ったとはいえ、この馬が逃げる、この馬が刻むラップタイムに余裕がなくなっていたのが明らかだ。
そして緊張の糸が切れた東海Sでは
7.1-10.8-12.3-13.4-12.8-12.0-13.7-12.3-12.3-12.4-12.1-12.5
1周目正面で「12.8-12.0-13.7」という謎の暴走でハナを奪い、13秒7に緩めたところで一気に後続に飲み込まれてしまった。今まで逃げて差されたことのない馬にとって、これは結構精神的にショックな負け方だったのではないか。
それを考えると、未勝利から重賞まで6連勝した(11)ウォータクティクスはもういないのかも知れない。別馬になっていたとしても仕方のない、東海Sはそれほどショッキングな出来事だったとしても不思議のないことだと思う。
そしてこのレースは(2)トシナギサ、(3)フサイチギガダイヤに(9)アドバンスウェイと、(11)ウォータクティクス以外にも強烈にハナを主張する馬が多い((3)フサイチギガダイヤは出走取消)。ならば流れとしては持久力のある差し・追い込み馬が有利? いやいや、京都のダート1800mはそう簡単に差せるコースではない。狙いはそのペースを先行しても苦にならない、短距離を経験した先行馬脚質の平坦。すなわち(13)ダイショウジェットのことである。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの(ラップギア)。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性の
バランスのみを表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップ
タイムから考えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※ラップギア適性値や瞬発指数について、詳しくは下記URLをご覧ください。
http://saikyo.k-ba.com/members/lapgear/about.html |