予想されるベストの適性値は「361」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が50%優勢。
毎日王冠と天皇賞を連勝し、ついに時代の中心へと躍り出た8歳馬の(4)カンパニー。ディープインパクトより歳上であり、現在種牡馬として活躍しているキングカメハメハと同い歳。しかも今回のマイルCSでは飛び抜けた1番人気という立場での出走となる。
それもそのはず、天皇賞(秋)で13番人気11着だった(5)スマイルジャックと6番人気12着だった(9)キャプテントゥーレ、その2頭が人気の一角を占めるようなメンバー構成なのだ(前日最終オッズで2番人気と4番人気)。天皇賞に比べると、相手関係が楽になりすぎている。
たしかに能力的には一枚上、瞬発指数を見ても2位が96であることに対しての99、二枚は抜けていると考えられる。それだけ突出した存在ならば、ここは(4)カンパニーで仕方がないのか? 否、そうは考えていない。
本命ドリパスさんのブログ 『競馬』という名の推理小説
http://blog.livedoor.jp/passport3/archives/65270790.html
に詳しい説明があるのだが、近走の(4)カンパニーは「瞬8平6消1」のラップギア適性値以上に瞬発傾向に偏っている気がしてならない。2009年の毎日王冠と天皇賞(秋)は驚くほどソックリのラップ構成だったのだが、マイルCSがここまでの瞬発力勝負になることは考えづらい。
2009毎日王冠 13.0-11.3-11.5- 12.2-12.0-11.7-10.9-11.1-11.6
2009天皇賞 13.0-11.2-11.4-12.0-12.2-12.0-11.7-10.8-11.3-11.6
京都芝1600m外回りのコース適性値は「瞬3平6消1」。しかし出走各馬のラップギア適性値を見てみると、それに合致する馬がほとんどいない。(9)キャプテントゥーレに関しては過去10走すべて瞬発戦での「瞬5平0消0」なので、平坦適性は不明。しかし瞬発力勝負でG1・皐月賞を勝った馬が、平坦戦想定で同様のパフォーマンスを見せるとも考えづらい。平坦決着の皐月賞を勝ったダイワメジャーとは違う。この馬はダイワメジャーではない。
出馬表確定前に考えていたのは◎トライアンフマーチだったのだが、それが除外となると、もう推せる馬がいないような倦怠感に襲われてしまった。仕方なしで(4)カンパニー? それともヤケクソで外国馬とか? いやいや、平坦適性のある馬が、1頭だけ、本当に1頭だけいる。
それが◎の(6)ファイングレインだ。実は昨年のこのレースも10番人気で3着に来ている馬。近走2桁着順続き、前走スワンSも16着だったとは言え、勝ち馬とは0.8秒差。着順のイメージほどには負けていない。
今春は最悪の状態(?)で1秒以上の大敗を続けていたのだが、その時よりは上向いているように見えるのは贔屓目か? 仮に前年程度の状態で、前年程度のメンバーが相手なら、勝ち負けの望みは十分にある。前日最終オッズで17番人気。すっかり忘れられた存在になっているのだが、マイル実績もあるG1馬。復活の舞台はここに用意されている。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考え
られる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/5374176/ |