予想されるベストの適性値は「352」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が15%優勢。
今年は函館競馬場改装のため、約3ヶ月にも及ぶロングラン開催となった札幌競馬場。その影響もあって、札幌開催のラストを飾る札幌2歳Sも、今年は例年より1ヶ月早く施行されることになった。
昨年は阪神競馬場での新馬勝ちから、わざわざ10月の札幌に遠征してきたロジユニヴァースが1番人気に応えて快勝したのだが、今年も道外から参戦する馬が人気を集めそうな気配。それを迎え撃つのが、北海道で2勝を挙げた(3)サンディエゴシチーといった格好になる。
明日行なわれる新潟2歳Sと小倉2歳Sに、札幌から向かった馬は1頭もおらず、(4)ロードシップや(6)マイネアロマ、(9)アーバンウィナーに(13)ダノンパッション辺りは、この距離を求めて、わざわざ海を越えてきたということになる。
しかし例年の札幌2歳Sは、中山や阪神で芙蓉Sや野路菊S、デイリー杯2歳Sなどが施行されている時期。仮にこの札幌2歳Sがその時期の施行なら、(13)ダノンパッションはわざわざここに来ていたのだろうか? その辺り、推奨要素としてはちょっと弱いような気もする。
その(13)ダノンパッションはディープインパクトの近親という血統的背景もあって人気を集めそうなところだが、新馬戦は超スローからラスト1ハロンだけ競馬をした形。しかしそれは目を見張るほどの瞬発力ではなく、かといってそれが限界だったというワケでもなさそう。たしかに大物感漂うレース振りではあったのだが、こういった馬はクラスが上がって全体の流れが速くなると(昇級初戦では特に)簡単に音を上げてしまう可能性もあり、その見込みも含めると、今回は嫌ってみたほうが吉かと思う。
新馬戦で厳しいレースを勝ち切ってみせたのは(4)ロードシップなのだが、前走それ以上の内容をすでに見せているのがクローバー賞勝ちの(3)サンディエゴシチー。新馬戦は平凡な内容に見えたものの、1500mクローバー賞の勝ち方を見ると、それは1200mの距離が不足していたということか。
1200mでも追走に苦労はしなかったスピードと、「△6▼7△3」の瞬発力を見せた新馬戦。その経験が1500mのクローバー賞に生かされているのなら、ここはさらに楽な競馬が想定されるところ。あとは▼7の瞬発力が、他場の瞬発戦を勝ってきた馬に通用するか、問題はそこだけだ。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/5374176/ |