予想されるベストの適性値は「046」で、消耗戦を想定。
脚質的には先行馬が75%優勢。
テレビ愛知オープンで◎を打ったものの、(10)トレノジュビリーに関しては「前半置かれなければ」の条件付きだった。それがいざフタを開けてみれば、前半3ハロン32秒7(12.0-10.1-10.6)のハイペースを、先団で追走。特に 12.0-10.1 の2ハロンをほとんど先頭に並ぶ位置で通過できたのは大きな収穫。3~4コーナーで一旦下げたあと、余裕を持って失速なしの差し切り。想像以上の強さだった。
「瞬4平1消6」のラップギア適性値が示すとおり、(10)トレノジュビリーの本質は瞬発馬なのかもしれない。いや、瞬発戦5戦4連対(3着1回)の成績が示すとおり、瞬発力こそがこの馬のセールスポイントなのだと思う。
しかし、瞬発馬が瞬発力を発揮できるかどうかは、要はその馬がペースに対して無理のない追走ができるかどうかという話になる。前走 12.0-10.1 の前半2ハロンをほとんど先頭に並ぶ位置で通過できた辺り、相当なハイペースになっても今の(10)トレノジュビリーにとって「追走で余力が無くなる」ということはない。
勝負どころで「加速できる馬」と「加速できない馬」、能力的に優れているのは間違いなく「加速できる馬」のほう。「加速できる馬」が加速できない流れになったときに、「加速できない馬」の持久力が生きてくるのだ。その線で考えれば、早い流れを好タイムで押し切った(10)トレノジュビリーに死角はない。馬がその流れをキツイと思わないのなら、能力は全開。能力全開の勝負なら、(10)トレノジュビリー以上に瞬発力を持った馬も見当たらないからだ。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/5374176/ |