予想されるベストの適性値は「460」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が35%優勢。
1番人気はどうやら(17)アサクサキングスだが、2~6番人気辺りは混戦模様。(17)アサクサキングスは2年前の菊花賞馬で、さらに前年天皇賞(春)の最先着馬(3着)。さらに近走はG2連勝中であり、押し出された1番人気というワケではなさそう。
しかし前走の阪神大賞典は、重馬場での大逃げという特殊な状況下での勝利。ラスト3ハロンのラップタイムは13.4-13.5-13.7、ラップギア的にも「△5△1△2」というボロボロの消耗戦、レースの上がり3ハロンタイムも驚異の40秒6という特殊レースだった。もうみんなバテバテ。最後は芝の上を歩いてるね。勝ったアサクサキングスでさえも。
つまり、これを額面通りの「3000mG2勝ち」と考えるのはちょっと危険なような気もする。いや、それ以上に、そんな競馬で一杯一杯に走ってしまったら、精神的にも肉体的にもかなり疲労が残るのではないかと。そのレースでハナ差2着だった(成績の汚れていない)(18)ヒカルカザブエがあまり人気にならないということは、この阪神大賞典自体、世間的にも低評価たということだろうか。
しかしそれでも、阪神大賞典というレースの存在自体が無意味なものだとは思わない。ここで人気になっていた馬は、当然「天皇賞(春)でも…」という前提での人気。そういった人気馬の中で、この天皇賞(春)に顔を出しているのは…(16)スクリーンヒーロー。阪神大賞典での勝ち負けはともかくとして、上がり3ハロン40秒6のレースで、ダメージを残さなかったのはむしろ結果オーライになるのかも。
ただ、この馬は単行本ラップギアで「過去22年勝率2%、単勝回収率2%の壊滅的成績(2007年現在)」と評した8枠に入ったのがイヤな材料。この枠順が発表されてから、相当に迷った。(1)サンライズマックスなど、内枠の平坦馬で大穴を狙ってみるべきかとも考えた。
しかし、そのデータを出した途端に2008年は大外枠のアドマイヤジュピタが天皇賞(春)を快勝。そしてスタート地点を200m前に出しただけの京都芝3000mを見ても、7枠8枠はまったく不利になっていない。これは、いわゆる「ただのジンクス」だったのかも知れない。
いくら現状値が低かろうと、7枠8枠の収束値がもっと上のものであるべきと仮定するなら、近年の外枠不振はむしろ買い材料。そう結論して、ここは(16)スクリーンヒーローを推奨としてみたい。
阪神大賞典を大逃げした(6)テイエムプリキュアが再度同じ展開に持ち込むことが予想されるところだが、阪神大賞典ほどの荒れ馬場ではないと想定、この天皇賞(春)は上がり3ハロン40秒6の再現にはならないのではないかと思っている。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://search.books.rakuten.co.jp/bksearch/dt/g001/bathr%B2%AC%C2%BC%BF%AE%BE%AD |