予想されるベストの適性値は「271」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が15%優勢。
力量的には重賞で牡馬を相手に一歩も引かない(7)サンレイジャスパーと(2)アルコセニョーラだと思うのだが、両馬ともに近走成績が今ひとつの内容。特に(7)サンレイジャスパーは、そうか…小倉記念をバッサリと差しきったのはもう2年も前の話か。長期休養明けで難波剛健騎手の起用は、4角手前で最後方に沈んだ2008マーメイドSと同じ形。今回はイナイモノとして考えるべきかと思う。
(2)アルコセニョーラは福島競馬場で7戦3連対。3歳時に古馬の牡馬を相手に「±0▼4△10」平坦戦の2007福島記念(G3)を勝っていることからも相性は悪くないのだろう。しかし、2008新潟記念「▼4▼8△11」の瞬発力勝負を追い込んだ競馬、そして「瞬6平2消0」のラップギア適性値からも「瞬2平7消1」のこのコースでは強気には推せない感。
(3)ベッラレイアはラップギア適性値「瞬5平0消0」の瞬発特化型。これは全11戦のうち10走が瞬発戦だったからという理由もあるのだが、瞬発力勝負で重賞クラスにまで出世してきた馬が、「実は違う流れだったら同等か、それ以上に強かった」ということはマレな話。
G1で好勝負を続け、格落ちのメンバーで単勝2.5倍と期待されて1.6秒の大敗を喫した2008マーメイドS、それが「▼1▼1△6」唯一の平坦戦出走履歴。(3)ベッラレイアが平坦な流れを得意とする可能性が高いとは言えないし、仮にその可能性が五分五分だとしても、わざわざ不明瞭な点を持つ1番人気を積極的に買う必要もない。
(4)セラフィックロンプは前走の中京記念10着敗退で、ますます2008愛知杯勝ちをフロック視されそうなところ。しかし同レース2着のチェレブリタがその後に京都牝馬Sを買っているように、「レベルの低いマグレ勝ち」ではないと思う。軽量ハンデ51kgの恩恵もあったことは確かだが、それでも牝馬限定の重賞では一定以上のレベルに達したレースだった。
今回は別定戦55kgだが、(3)ベッラレイアや(5)オディールといった人気どころの適性不一致。狙い目はある。しかし(5)オディールは1600m、1400mと距離を短くして内容を上げてきていたのに、なぜまた1800mなのだろう?
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://search.books.rakuten.co.jp/bksearch/dt/g001/bathr%B2%AC%C2%BC%BF%AE%BE%AD |