予想されるベストの適性値は「820」で、瞬発戦を想定。
脚質的には差し馬が20%優勢。
自分でも多少驚いたのだが、(5)ブエナビスタと(4)ジェルミナルが互角の評価。(5)ブエナビスタは阪神ジュベナイルフィリーズの1走のみがクローズアップされているのに対し、(4)ジェルミナルは未勝利、500万下、フェアリーSの3走が満遍なく評価されている形。
ラップギア適性値は(5)ブエナビスタの「瞬2平0消0」に対して(4)ジェルミナルが「瞬3平0消0」。これだけでは優劣が付けられないのだが、その内容をさらに深く見てみると、(4)ジェルミナルは「▼13△8▼10」「▼9△1▼1」「▼1▼8△6」といった爆発的な瞬発力を見せているのに対し、(5)ブエナビスタの瞬発力は「▼1±0▼6」「▼4▼6△11」と若干劣っている。
阪神JFのレース映像からは(5)ブエナビスタの爆発的な瞬発力に対し、好位からチョコっと抜け出る(4)ジェルミナルという印象だったのだが、実はそれがまったくの逆。これには少し驚かされた。ちなみに両馬が負けたレースを見ても(4)ジェルミナルの敗戦は「▼1▼4△2」「▼4▼6△11」という平坦的なレースであり、(5)ブエナビスタの敗戦は「▼17△6▼9」という超瞬発戦。恐らく世間的に思われているイメージとはまったく逆ではないかという見解になってしまった。
そして、チューリップ賞は阪神競馬場改装後の2年は「▼11▼1△8」「▼6▼13△11」という根っからの瞬発力レース。阪神JFは改装後3年「▼3▼5△7」「▼4±0△12」「▼4▼6△11」という若干の瞬発戦。
これはもしかして、弥生賞と皐月賞のラップタイムでよく語られている「トライアルと本番の流れの違い」だろうか? ならばここは(4)ジェルミナル。同等の能力を有しているなら、流れとしては(4)ジェルミナルに有利なものとなる公算が高い。イメージとしては、桜花賞が(5)ブエナビスタ、こことオークスを(4)ジェルミナルが取るような感じで。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
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