予想されるベストの適性値は「262」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が60%優勢。
瞬発指数で1位を取ったのは(15)カネトシツヨシオー。これはマクって最後も突き放した2008年福島テレビオープンが評価されてのものであり、2008年京都金杯3着の例を持ち出すまでもなく、重賞で勝ち負けできるだけの能力を持った馬であるとは思う。
しかしラップギア適性値は「瞬3平3消1」となっている同馬だが、凡走箇所を見てみると、瞬発戦よりも平坦戦が圧倒的多数。適性があるのは平坦よりも瞬発戦で、瞬発、平坦同数となっているのは使われ方に問題があったような気もするところ。そしてもうひとつ気になるのは、タヤスツヨシの産駒は叩き良化であることも。
ということで他に目を移してみたのが、こうなるともう(5)ヤマニンキングリーしか目に入らない。京都金杯では単勝38.9倍の(7)ミヤビランベリに◎を打ったのだが、そのミヤビランベリが文句の付けようのないレースをして3着。そして、それを差し切ったのがアドマイヤフジとヤマニンキングリーだった。
アドマイヤフジに関しては先行有利の想定を、存外積極的な競馬でまとめたことが勝因にもなったのだが、(5)ヤマニンキングリーに関してはいつも通り後方からの競馬での差し切り。2008年アンドロメダSの頃は意味不明な1番人気だと思っていたのだが、これはもうG3辺りなら常に上位の存在と認めなければならないだろう。
ちなみに現4歳世代の牡馬は、古馬混合の芝重賞で先週まで71戦【1-7-8-55】、勝率1.4%で単勝回収率7%という成績。こういったデータから2008年中日新聞杯辺りではヤマニンキングリーを嫌ったりもしていたのだが、その71戦の中での1勝がヤマニンキングリーの2008年中日新聞杯。この馬だけは別ものと考えることにする。
ただし、こういったデータは相対的なもので、例えば同じ現4歳でもディープスカイが同斤量でG3に出てきたとしたら「4歳馬は71戦1勝だから切る」なんてことにはならない。同世代で賞金を加算してきた馬たちが、他の世代に混じってもその賞金に見合った活躍ができるかどうかという話なのだから。
※ 適性値の3数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。3数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの(瞬発指数)。
※適性値や「▼4▼4△7」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/5374176/ |