Tip coliseum > E.Yamazaki's TipJAPAN CUP G1 - 25/11/2012 Tokyo11R |
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最大の注目は、凱旋門賞馬ソレミエと日本の最強馬オルフェーヴルの再戦でしょう。凱旋門賞は直線でオルフェーヴルが抜け出して独走体勢を決めたところを、ソレミエがまさかのファイトバックで勝利を飾りました。 世間ではゴール手前でオルフェーヴルがモタれる悪癖を見せたとも言われていますが、苦しかったからヨレたと考えるほうが自然です。普段、パトロールビデオを見ていても、苦しくなってゴール前でヨレている馬をよく見かけますし、人が走るマラソンを見ていてもゴールが近づくにつれてヨレている(蛇行している)選手を見かけます。私も経験したことがありますが、限界に達すると自分の意思とは関係なく、たいていは利き脚とは逆の方法にヨレるのです。 さて、世界最高峰の凱旋門賞で「お疲れさま」のレースをした後のソレミエとオルフェーヴル。これまで世界最高峰のレースで目一杯の走りをした次走のジャパンCでは、スポーツ新聞で「凱旋門賞馬が襲来、圧勝V確実」、「あのキングジョージの勝ち馬がついに来日、自信満々V宣言」、「ブリーダーズCの覇者、適性高く5馬身ちぎる」などと見出しが躍り、人気になれば人気になるほど凡走しました。そして「東京へは観光に来た」「ゴール板の位置を間違えた」などの謎のコメントを残して去って行ったのです。 確かにモンジュー(99年・凱旋門賞1着)、アップルツリー(94年・凱旋門賞3着)、ホワイトマズル(93年・凱旋門賞2着)、アーバンシー(93年・凱旋門賞1着)などのように、凱旋門賞が時計の掛かる馬場状態となり、差し、追い込み馬有利の展開に恵まれて好走したにも関わらず、上位人気に指示されてしまった馬もいます。また、持ち時計がなくて敗れた92年・凱旋門賞2着馬ユーザーフレンドリーのような馬もいます。ユーザーフレンドリーは凱旋門賞までパーフェクト連対で、その凱旋門賞でも折り合いを欠きながら、2着入線したほどの実力馬です。 しかし、近年の仏国は馬場高速化の傾向にあり、2分24秒49のレコードで昨年の凱旋門賞を勝利したデインドリームも、ジャパンCでは6着に敗れました。また、日本の高速馬場への適性大と言われた03年のBCターフの勝ち馬ジョハーも、サンタアニタ競馬場の青い空の下、私の目の前で鮮やかに勝利を掴んだのに、ジャパンCでは16着に敗れました。いくら馬場適性があっても、「お疲れさま」の状態では厳しい現実が待っていることを凱旋門賞の2着のナカヤマフェスタが証明してくれていますね。 ちなみに凱旋門賞で連対して、次走のジャパンCで連対した馬といえば、91年のマジックナイトくらいでしょう。マジックナイトは字面の実績よりも強く、メジロマックイーンを先に負かし行っての2着は勝ち馬ゴールデンフェザントを上回るものがありました。それを上回る可能性もありませんが、容易に上回れるとも思えないので、(17)オルフェーヴルは○とします。能力面では1番人気に相応しいですが、ローテーションは最悪です。 ◎は牝馬クラシック3冠の(15)ジェンティルドンナです。ジェンティルドンナは前走の秋華賞で、その後のエリザベス女王杯の2着馬ヴェルシーナとハナ差で勝利したことから、ここでは「能力が足りない」という評価が一般的でしょう。しかし、あれはヴェルシーナが強かったというよりも、スローペースでジェンティルドンナが不発した結果です。 ▲は宝塚記念でオルフェーヴルと0.3秒差の2着の(13)ルーラーシップ。宝塚記念はタフな馬場状態で行われ、ロスのない立ち回りで追い込んだ○オルフェーヴルに対し、ルーラーシップは外枠からロスある競馬で先に仕掛けて行っての2着でしたから、オルフェーヴル級の能力は持ち合わせていると言えます。休養明けの前走天皇賞(秋)は出遅れて3着に敗れましたが、休養明けをひと叩きされての上積みを期待します。 以下特注馬として、春の日本ダービー2着から成長力を見せて、前走の天皇賞(秋)でも2着と好走した(4)フェノーメノ。ゴール前で苦しくてヨレたといえば、日本ダービーのフェノーメノがまさにそれです。ダービーはハナ差の完敗でしたが、蛯名騎手に乗り替わってからは内で詰まることなく上手に能力を引き出せているので、今回でも上位争いに加わってくるでしょう。 △に今年のコロネーションCでBCターフの3着馬セントニコラスアビーの2着の実績があり、外国馬ではソレミアに次いで実績2位の存在となるレッドカドー。コロネーションCは最後方からロスなく立ち回ったこと、展開がハマったことが好走理由ですが、今回でもうまく乗れば3着くらいに持って来れる力はあるでしょう。 スローペースの前走メルボルンCは中団よりやや後方の競馬となり、直線で大外に持ち出すまでは前が詰まりっぱなしだったので度外視できるでしょう。休養明けをひと叩きされての上積みを期待します。 あとは一昨年のジャパンCの繰り上がり1着馬(12)ローズキングダム。天皇賞(春)は距離長く、安田記念では距離が短く大敗しましたが、休養明けの前走京都大賞典では0.2秒差の5着と上々の走りを見せているので勝ち負けまではともかく、復活があっても不思議ではありません。 他では昨年の天皇賞(秋)1着、ジャパンCでは2着の(16)トーセンジョーダン。今春の天皇賞でも2着と好走しており、完全復活はいかないまでも、休養明けをひと叩きされての上積みを期待します。 |
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