Tip coliseum > E.Yamazaki's TipELM STAKES G3 - 7/8/2022 Sapporo11R |
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■現代のエルムSは上がり馬でも楽に通用する エルムSは2012年まで9月上旬に行われていました。その頃はGⅢながら実質GⅡレベルの豪華メンバーでした。10月10日(スポーツの日)前後に行われるjpnⅠ・マイルCS南部杯の前哨戦として、アドマイヤドンやローマンレジェンドなどの新興勢力(4歳馬)や、エルポワールシチーのようなGⅠ馬が出走してくることもあったほどです。 しかし、エルムSの施行時期が2012年より8月中旬に繰り上がってからは、マイルCS南部杯までレース間隔が開きすぎるため、秋のGⅠを見据えるトップクラスの参戦はほぼ皆無。マーチS、アンタレスS、平安S、プロキオンSの上位馬が主力となるようになりました。近年オープンのマリーンSの上位馬やリステッド競走の大沼Sの上位馬の活躍が目立つのもそのせいでしょう。 また エルムSが行われる札幌ダ1700mはコーナーが緩く、コーナーからでも動いて行けるため、展開の幅が広く、脚質による有利不利はありません。しかし、コーナー距離が長く、外を回るとコーナーロスが大きいため、内目を立ち回れる馬が有利なコースです。今回もそこを帆前て予想を組み立てたいもの。 ■有力馬の紹介 ◎ (3)オメガレインボー 昨年のエルムSで2着、武蔵野Sで3着、カペラSで3着とダ1200mから1700mまでの幅広い距離での実績がありますが、本馬の自己最高指数は昨年のエルムSで、ダ1700mがベストという馬。 昨年のエルムSは函館ダ1700mで行われましたが、13番枠から五分のスタートを切って、加速もついたものの、コントロールして無理のない中団を選択。道中で中団中目から内目に入れて、3~4角で外に誘導し、4角でかなり外を回して勢いをつけて押し上げ、2列目付近で直線。序盤でしぶとく伸びてスワーヴアラミスとともに先頭に立ったものの、最後にスワーヴアラミスに半馬身出られたものの、3着馬には1馬身1/4差をつけての2着確保でした。 前々走から1.5Fの距離延長となった、前走のマリーンSでは リアンヴェリテに次ぐハンデ56.5Kgを背負っていたこともあり、12番枠からスタート後に躓いて、3角1~3番手馬が上位を独占する前残りの流れを中団外々からいつもよりも早めに動いて4着と、悪くない内容。順調かつ、能力の高さから本馬を中心視しました。 〇 (12)スワーヴアラミス 3走前にGⅡの東海Sを優勝した馬。当時はイッツクールがハナ宣言。しかし、内枠のアオイライトの方がテンが速く、同馬が逃げたものの、途中からイッツクールが上がって競り合う形。このため前半4F48秒4-後半4F50秒7のかなりのハイペースとなり、前が崩れたもの。つまり、5番枠からやや出負けして、そこから鞭も入って必死に追走して中団中目でレースを進め、3角で外からブルベアイリーデに蓋をされ、ここでも動けずにワンテンポ待って外に出して動いたスワーヴアラミスは、展開に恵まれた結果です。 スワーヴアラミスは2020年のマーチS、昨年のエルムS、そして3走前の東海Sとこれまでに重賞で3勝を挙げているように、ロングスパートできる強みがあり、ここで実力上位なのは明らか。ただ近走はテンに置かれる面があり、どうしても序盤から押して押して行っても中団くらいの位置しか取れないだけに、ここで連対するには展開のひと押しが必要です。 今回は砂を被るのが苦手で逃げてこそのロードエクレール、アメリカンシードが出走しているので、ここも展開に恵まれる可能性が十分あると見て、対抗評価としました。逆に展開に恵まれる可能性が高いと見ながらも本命◎にしなかったのは、前走で帝王賞を使っており、ここを完全ピークに持ってくるのが難しいと見たからです。 ▲ (4)ブラッティーキッド 中央競馬で目下3連勝、地方所属時代も含めると、目下8連勝中の馬。前走の大雪H勝利時に記録した指数は、◎オメガレインボーの前走マリーンS・4着と同等。ただ、前走は札幌ダ1700mで7番枠から五分のスタートを切ったものの、内の馬が速く、中団の終始外々から位置を押し上げ、4角で大外に張られたことを考えれば、もっと走れても不思議ないはず。今回は前走以上の走りもあると見ました。 △ (1)ロードエクレール 3走前の卯月Sでは、前半4F48秒7-後半4F50秒6のかなりのハイペースでしたが、16番枠から1角までに楽々と先手を取って、2着を死守。その後の大沼S、マリーンSでも3着小差の3着と好走しているように、逃げて安定した成績を収められる馬は、字面以上に強いものがあります。今回は最内1番枠。この枠なら快速ぶりを生かして同型馬アメリカンシードに対してリードを奪えるはずで、ここは買い目に加えました。 △ (5)アメリカンシード 4走前の平安Sででは、大外16番枠からハナを主張し、逃げて2着に粘った馬。同馬は揉まれずに行けることが条件の馬で、そういう意味ではテンの速いロードエクレールよりも外の枠はプラス。前走の師走Sはオーバーペースで逃げたために13着に失速しましたが、立て直されての今回は巻き返しを警戒します。△ロードエクレールと競り合うことなく共存して行ければ、チャンスがあるでしょう。 1番人気馬 (2)アオイライト 前走のリステッド競走・大沼Sでは、それまでの2桁着順大敗が嘘のような鮮やかな先行抜け出しで勝利。自己最高指数タイを記録しました。しかし、前走は高速ダートの平均ペースを2列目の内でレースを進めたもの。今回は標準的なダートでさらに逃げてこそのロードエクレール、アメリカンシードが競り合うようにしてペースを引き上げていくことが予想されるだけに、今回は苦しいと見ました。 |
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